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    シェーンブルン宮殿コンサート 7・8月限定プログラム


    2020-07-24

  • 本日は、シェーンブルン宮殿コンサートの7・8月限定の演目についてご案内します。

     

     

    オーストリアにおいても、現在のコロナ渦でEU諸外国からの入国制限が緩和されたといってもなかなか外国からの旅行客が元に戻ってきたとは言えない状況です。そんな中、通常はクラシック音楽を演奏しているシェーンブルン宮殿コンサートにおいて、地元の人にも楽しんで貰おうと、7・8月限定で特別なプログラムが組まれています。それが、1850年から1950年にウィーンで聞かれていた音楽です。

    音楽のご案内をする前に少し当時の歴史をおさらいしたいと思います。

     

    1850年以前

    1789年に勃発したフランス革命後、1809年にはナポレオンがウィーンに入城します。その後、ナポレオンの失脚によって、1814年、「会議は踊る」と評されたウィーン会議が後の宰相メッテルニヒの主導のもと開かれましたが、この会議後のウィーン体制では、自由主義やナショナリズムが厳しく抑圧されました。現在でもウィーンに残る歴史あるカフェでは、反体制への密会が開かれる一方、スパイが聞き耳を立てるという状況にありました。そんな中、1848年、とうとうウィーンでも革命が起こり、メッテルニヒはロンドンへ亡命、同年、若干18歳の若きフランツ・ヨーゼフ1世が皇帝となったのです。

     

    1850年から第一次世界大戦まで

    フランツ・ヨーゼフ1世が皇帝に即位する少し前より、ウィーンでもイギリスで起きた産業革命の流れが本格化していきました。帝国の威信を見せつけるため、ウィーンの市壁は取り壊され、その跡地に環状道路が造られます。道路沿いには主要な公共施設(国会議事堂や市庁舎等)が建てられるなど、都市改造が行われていきます。ウィーンは近代化、工業化の流れの中で、郊外を吸収、また人口の流入によって1840年には約40万人だったところが、1905年には約187万人、第一次世界大戦末期には約220万人にも膨れ上げっています。

     

    第一次世界大戦後

    1918年、第一次世界大戦の終結と共に敗戦となった帝国は解体、オーストリアは共和国となります。その後、1938年にナチス・ドイツによりオーストリアはドイツに併合され、第二次世界大戦が勃発します。1945年に赤軍の侵攻、占領と共に終戦を迎え、1955年までの10年間は米英仏ソの4カ国による共同占領下に置かれました。

     

    シュランメル音楽とウィーナーリート 

    そんな時代に聞かれていたのが今回のプログラムの音楽です。ヨハン・シュトラウス2世やヨーゼフ・シュトラウス兄弟のワルツやポルカは主に舞踏会場などで演奏され人気を博していましたが、もっと庶民的なホイリゲといった酒場で演奏、歌われていたシュランメル音楽やウィーナーリート(ウィーナー=ウィーンの、リート=歌)も今回のプログラムに入っています。シュランメル音楽は、ヨハン・シュランメルとヨーゼフ・シュランメルという兄弟の名前から由来していて、この兄弟は19世紀半ばに「シュランメル四重奏団」を結成し、ホイリゲ等で演奏、人気を博していました。彼らの作品は200曲以上にものぼり、彼らの死後は、類似の音楽をシュランメル音楽と呼ぶようになりました。シュランメル音楽は庶民的な音楽ではありましたが、ブラームスやヨハン・シュトラウス2世なども好んでホイリゲへ聞きに行ったという話が残っています。ウィーナーリートは文字通り『ウィーンの歌』になります。今回のプログラムでもウィーン訛りで軽快に歌われています。

     

     

    歴史を振り返ったのは、ともすれば暗くなりがちな時世に聞かれていた音楽が、聞いていただくと分かるのですが、とても明るいということです。現在のコロナの状況と当時が同じとは言えませんが、是非明るく楽しい音楽をこの機会に楽しんでいただけたらと思います。

     

     

    短い動画をYoutubeに掲載しました↓

    シェーンブルン宮殿コンサート動画

     

    7月1日の初演の動画を再配信いたします!8月7日(金)21時からお時間ございましたら是非ご参加下さい!

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    みゅうウィーン N


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