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    アウグスティーナー教会の日曜日


    2015-02-11

  • みなさま、こんにちは。みゅうウィーンです。 音楽の都ウィーンでは、クラシックコンサート、オペラ、ミュージカル・・・と、あらゆる所で音楽に触れることができます。 教会音楽もその1つです。 ウィーンの様々な教会で行われる日曜ミサで、教会音楽に触れることができます。 日曜ミサと言えば、ウィーン少年合唱団が歌う、ウィーン王宮礼拝堂でのミサを思い浮かべる方が多いと思います。。 ウィーン王宮礼拝堂でのミサは、有料ですが、ウィーンには、無料で日曜ミサに、ご参加頂ける教会がいくつかあります。 そのうちの1つ、アウグスティーナー教会の日曜ミサに初めて行ってきました。

    入り口は、一見、教会だと気付きにくいですが、アウグスティーナー教会は、1634年からハプスブルク帝国が崩壊する1918年まで、宮廷教会でした。 歴史的にも重要な意味を持つ教会です。 例えば、18世紀にマリア・テレジアと、ロートリンゲン公フランツ・シュテファン、マリーアントワネットとフランスのルイ16世の代理人、そして、19世紀には、皇帝フランツ・ヨーゼフI世と、エリザベート(シシィ)が結婚式を挙げています。

     

    中に入ると、右手に、アントニオ・カノーヴァ作の、マリー・クリスティーネの墓石です。 マリア・テレジアの16人の子供の中で、唯一恋愛結婚を許された、、マリー・クリスティーネ。 彼女が亡くなった深い悲しみから、夫のアルベルト公が作らせました。 悲しみが伝わってくる印象的な墓石です。

    ミサは、11時からですが、10時30分で、既に、空席を探すのが難しいほどでした。

    お香がたかれ、ライトが付き、ミサが始まりました。 美しい教会音楽が流れ、荘厳な雰囲気に包まれます。 演奏曲は、ミサによって、異なりますが、モーツァルトや、ハイドン・・・など、美しい音色が響きます。 ミサ自体は無料ですが、寄付が募られます。 ミサ終了後、ドイツ語の説明で、ロレット礼拝堂ツアーがあります。 料金は決まっていなくて、ツアーの後、直接、案内してくださった方に、お礼として、支払います。 ここには、ハプスブルク家の人々の心臓が保存された壺を見ることができます。

    ハプスブルク家、ハプスブルクーローロリンゲン家の時代には、遺体の心臓はアウグスティーナー教会に、内蔵は、シュテファン寺院に、残りは、カプツィーナ納骨堂に収められていたそうです。 でも、この心臓の壺は、外の扉に付いている窓から覗くだけです。

    みんなで順番に覗いていきます。 その横には、黒い聖母もご覧頂けます。

    月初めの日曜日ということで、プンシュのサービスがありました。 ネオゴシック様式のげオグス礼拝堂にて、プンシュ(簡単に言うと温かいワインのような飲み物)と黒パンで、のんびりした日曜日です。 冬の教会は冷えるので、体にじわっと来て、温まりました。

    体が温まり、教会を出る頃には、いつもの静かなアウグスティーナー教会でした。

    日曜日にウィーンにご滞在される方、ご興味のある方、一度、訪ねてみてください。 また、あくまでもミサですので、中では静粛にお願い致します  (みゅうウィーン)


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