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    諸聖人の日のウィーン皇室納骨所


    2016-11-04

  • 11月1日は、ドイツ語で『アラーハイリゲン』、日本語では『諸聖人の日』で、オーストリアの祝日です。カトリック教会の祝日で、聖人や殉教者を記念する日です。

    続く11月2日は、死者の日とされてますが、祝日ではありません。

    オーストリアの人達は、11月1日には、ご先祖のお墓参りをし、ロウソクを灯し、亡くなった方々を想います。その為、11月1日に墓地に行くと、たくさんの人でいっぱいで、ロウソクやお花などで、普段の墓地とは少し違う雰囲気になります。

    このように、オーストリアの文化と歴史は、カトリック教会と深く関わりがあります。

    ハプスブルク家の歴代の皇帝&皇女が埋葬されているウィーンの皇室納骨所も、諸聖人の日、死者の日の、11月1日、2日ともに、一般の方の入場は、14時までに制限されました。また、14時までの入場でも、中での会話(ガイディングも含む)は一切禁止されました。

    今年、初めて、11月1日と2日に、皇室納骨所で、夜18時30分から、特別ガイドツアーがありました。事前予約が必要です。皇室納骨所の入り口には、『特別ツアー完売』と貼り紙がありました。11月2日に行ってきましたが、合計25人ほどの参加者でした。

    この日の皇室納骨所は、電気が全て消され、ロウソクだけが灯されていました。荘厳な雰囲気が漂います。真っ暗な皇室納骨所は初めてです。

     

     

    皇室納骨所の生い立ちから、ハプスブルク家の歴代の皇帝&皇女のお話、オーストリアの歴史など、あらゆるお話を聞くことができました。

     

    初めの部分は、時代の順番に並んでいるので、オーストリアの歴史をわかりやすく知ることができます。

    マリア・テレジアの父、カール6世の棺です。華やかなバロック時代を反映する棺です。縁には、カール6世が支配していた地域の王冠で飾られています。

     

    その向かいには、エリザベート・クリスティーネの棺です。マリア・テレジアの母です。側面には、嫁入りする時のシーンが描かれています。

     

    この次は、マリア・テレジアと、夫フランツ・シュテファンの棺ですが、残念ながら、暗すぎて、写真に撮ることはできませんでした。

    もちろん、フランツ・ヨーゼフ1世や、エリザベート、皇太子ルドルフの棺もご覧頂けます。

    オーストリアの歴代皇帝達が埋葬されているところに自分は今いるんだと、だんだん、実感が沸いてきました。とても貴重な一時でした。

    オーディオガイドもない、皇室納骨所のような所こそ、ぜひ、ガイドさんと一緒に訪れてみて下さい。みゅうでも、プライベートツアー王宮と皇室納骨所 半日観光  で皇室納骨所にご入場頂けます。想像以上に濃厚な観光になることと思います。

     

    みゅうウィーン

    写真)カール6世の兄、ヨーゼフ1世の棺 

     

     

     


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