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    【ローマ観光2022】馬のお腹の中の乾杯 !ローマ・ビットリオ・エマヌエレ2世記念堂


    2022-05-26

  •  馬のお腹の中の乾杯 !

    ローマ・ビットリオ・エマヌエレ2世記念堂

     

     

    Buongiorno!

     

    イタリア政府公認旅サポ-ト、マジカ⭐イタリアのミミです。

     

    今日は、いきなりですが、脇道に逸れたお話が本題です(笑)。

     

    みなさんは、大事な本筋の話よりも、脇道にそれた話の方が気になって仕方ない経験ってありませんか?

     

    私の場合、長い年月の中に様々な思い出は風化されてしまいましたが、記憶の中で気になり続けたのが、初めてローマに来た時、当時のガイドさんのマチコさんから聞いた、「ベネチア広場のビットリオ・エマニエレ2世記念堂の真ん中にある騎馬像の馬のお腹の中は、大人が何人も食事できるほど大きい。」というものでした。

     

    まずは写真を見ていただきましょう・・・。

     

     

    それから何十年の時が経ち、この古い写真を見つけたときに私は飛び上ってしまいました。

    これが、あの馬のお腹の中の食事の写真だったのです!!

     

    参加者は、山高帽にステムのついたワイングラスを手に、記念すべきお食事会のようです。

    当時の流行だった立派な鼻髭の方も多いですね。

    記録によると、この食事会が行われたのは1911年で、当時のトルローニア・ローマ市長、彫刻家のトレンタノーベ、鋳造所のバスティアネッリなどが参加した、(ほぼ)完成記念のものだそうです。

    気になる長いテーブルの上には、ボトルの胴体に藁の蓑のついたフィアスコ入りの赤ワインらしきものや一番手前には切り分けた丸いパンのようなものも見当たります。

     

    「どうやって入ったか?」はこの写真上部をご覧いただけるよくわかります。

    天井が空いていて、人がいるのがわかります。

    この騎馬像は、いくつかの部分に分けて鋳造されており、背中の部分がまだ溶接される前にこの食事会が開かれたようです。

    中には、電灯も灯されていますね。

     

     

    同日に写されたと思われるこちらの写真は、溶接所の職人さんも加わり20名以上が一緒に記念撮影。テーブルは長くなって、別のクロスが敷かれています。

    ボトルの数は増えていて、前と同じに見えるフィアスコも同じく2本見えます。

    今度は、ステムのないグラスにも赤いワインらしきものが注がれています。

     

     

    馬のお腹の中の食事会が行われたのは、記念堂ではなく、鋳造工房にある、まだ完全に組み立てられていない馬のお腹だったようです。

    馬の大きさは馬の鼻の先から尾まで10m、高さは、この後マウントされる王様の帽子の先まで11,6m。上の写真をご覧いただくと、馬上の王様の右足は見えるのですが、王様の上半身はまだ組み立てられていません。実際の馬の16倍という大きさも納得できますね。

     

     

    鋳造所は、当時は孤児院として使われていたサンミケーレにあったそうです。

    そちらで馬を組み立て、ベネチア広場まで約1.6kmの道を、このために特別の線路を作って運び、王様の上半身は8頭の馬で引かれたそうです(上写真)。

    王様の胴体の運搬に同行した野次馬の数は知れず。

    片方だけでも1m以上ある王様の口髭や、羽のついた変てこな帽子は市民の笑いのタネになったとか。

    この記念堂の設計した建築家のサッコーニは、金色に輝く巨大で下品な騎馬像を嫌い、基台の上には載せまじと抵抗しましたが無力に終わったと言われています。

     

    当初は、ブロンズの上にサッコーニが嫌っていた金箔が貼られていたそうです。約100年後の1998年の修復時には、ほとんど金箔は残っておらず、日当たりの良い西側の剥がれが特にひどいことが確認されました。

    雨水が表面のヒビから入り込んだり接着剤が剥がれ、内側の金属を腐食させていたそうです。

     

    1885年にこの騎馬像の製作が発表され、制作の公募が始まり、完成・設置まで、なんと26年がかかったそうです。

    ここでも雄大なイタリアンタイムが過ぎていきました。

     

    ずいぶんと遠回りしましたが、この建物が何なのか、そして、お楽しみ所をご紹介しましょう。

     

    このビットリオ・エマヌエレ2世記念堂は、1861年にイタリア統一した王とその統一運動を記念して作られた建物で、祖国の祭壇とも呼ばれます。

    第一次世界大戦後は無名戦士の墓も加えられました。

    非常に大きく真っ白な建物で、ローマのランドマークになっています。

    コロッセオなどのある古代ローマ時代の中心地と、現代の中心のちょうど境にあり、ローマに滞在すると1日のうちに何度もこの前を通ることもあります。

     

     

    この記念堂の中には、頂上に登るエレベーター(有料)があり、ローマの素晴らしい息を呑むような景色が望めるテラスもあります。

    正面から階段を登ると騎馬像の高さくらいまでは無料で登れます。

    フォロ・ロマーノ側にあるカフェからのフォロとコロッセオの見晴らし(上写真)も素晴らしいので、元気な方はぜひ挑戦してみてください。

     

     

    そして、毎年6月2日の共和国記念日は、コロッセオの方からベネチア広場にかけて軍隊のパレードが行われます。

    航空隊フレッチェ・トリコローリによるビットリオ・エマヌエレ2世記念堂の上の飛行により締めくくられます。

    その美しさに愛国心がグーっと高まります。

     

    皆様をローマでお待ちしております。

     

    A presto!


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