ル・コルビュジェ後期の最高傑作 ロンシャン礼拝堂 みゅうパリ ブログ記事ページ

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    ル・コルビュジェ後期の最高傑作 ロンシャン礼拝堂


    2017-07-23

  • ル・コルビュジェ後期の最高傑作 ロンシャン礼拝堂。近代建築の巨匠として、それまでの建築様式の主流であった新古典様式、あるいはアールヌーボー様式などの装飾過多の様式に対し、機能美、合理性を追及し装飾を一切排した「純粋主義」を表明したル・コルビュジェ。当時高貴とされていた切り石ではなく、左官大工が使う材料とさげすまれていた鉄筋コンクリートに注目し、近代建築の礎を築いた近代建築家の一人でもあります。

    40代半ばに作り上げた彼の前期の傑作『サヴォワ邸』は、彼の提唱する近代建築の5原則が生かされた20世紀の近代住宅の最高作品の一つといわれています。

     

    しかし、サヴォワ邸を期に、ル・コルビュジェ建築が少しずつ変革していきます。鉄筋コンクリートは、機能美、合理性を追求するだけでなく、画家でもあったル・コルビュジェの自由な理念を具現化するためにも使用されるようになります。カニの甲羅を形どったとされる独特な形態が採用されたロンシャン礼拝堂は、機能美、合理性を追求した建築家が晩年達した彼の美学を追及した結晶のようにロンシャン地方の丘の上にひっそりとたたずんでいます。


    「建築とは、知識として得るものではなく、経験として体感するものだ」とル・コルビュジェはいいます。彼は一流大学の建築学科で専門的に建築を学んだわけではありません。世界中を旅し、それぞれの建築を実際に訪れ、外観を眺め、内部を散策し、身体で感じ取ることによって建築を学んだ芸術家でした。
    彼が重点をおいたのは、建築を体感すること。そして、体感をする際に、ル・コルビュジェは訪問者に多くの驚きを用意しました。その追求が、ここロンシャン礼拝堂でも生かされています。

     

    非常に奇抜な外観の周りを巡ると驚きが!見る角度によって、全く別様な建築に見えるのです。
    内部に入ると、さらに感動が待っています。内部には、外観と違い想像もしなかった驚きの空間があります。南側にある無数の大小不規則な窓からはステンドガラスによるさまざまな色の光が神々しく、ふりそそぎ、光と影の荘厳雰囲気を感じることができるでしょう。

     

    ル・コルビュジェがロンシャン礼拝堂で創造したもの。それは、言葉にできない感動の体験です。

     

    ロンシャン礼拝堂は、そのアクセスの悪さにもかかわらず、世界中の建築学生が訪れる近代建築の聖地です。

     

     

     

    公共交通でいこうとすると、TGVで近郊の駅ベルフォールまで移動し、さらにローカル線に乗り換えてロンシャンの駅へ。そこから礼拝堂まで徒歩約1時間程度かかります。それぞれの電車は数時間に1本と非常に便が少なく、乗り継ぎも心配で、非効率的。タクシーを使うとしても、タクシーが運よく捕まえられるか、あるいはうまく言葉が通じるのかも心配。
    そのような問題を解決するために、みゅうでは、アクセスの良いミュルーズからの専用車によるロンシャン礼拝堂の送迎サービスをご用意しております。ミュルーズにご宿泊のお客様はもちろん、パリのような大都市からミュルーズにTGVで行かれる場合も、TGVの到着時間にあわせて専用車を手配できるので、時間の無駄がありません。

    限られた時間を有効に使うためにも、みゅうの専用車サービスをぜひ!

     

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    (城)


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