-
日本の三陸海岸みたいに複雑に入り組んだ海岸を「リアス式海岸」と呼びますが、実はこの「リアス」というのは、スペイン語が語源です。って、知ってました?
この言葉のもとになったのが、北スペインのガリシア州にある、まさに「リアス海岸」。ガリシア州といえば、巡礼路の終着地サンティアゴ・デ・コンポステーラが有名ですが、リアスの単数形「リア」とはスペイン語で「入り江」。「リアス」とは「たくさんの入り江」という意味なんです。
特に南側の一帯を「リアス・バイシャス」と呼ぶのですが、ここで見る海に沈む夕日がなんとも絶景!!
まずは、そんなリアス・バイシャスの村「カンバードス」のお散歩から。村の広場に面して建つでっかいお屋敷は、今は、ガリシア名産のワイン「アルバリーニョ」のワイナリーになっています。
内部は見学可能。中には広いお庭兼ぶどう園が広がります。
気に入ったアルバリーニョがあれば、その場で買えます。酒好きにはたまらない。これでホテルで酒盛り。
こちらは「サンタ・マリーニャ・デ・ドソ墓地」。そう、お墓です。墓地・墓石の業界紙のようなものがあるそうで、この墓地はその業界紙の読者投票でヨーロッパ第一位に選ばれたそうな。崩れた教会との組み合わせがすばらしい、ということらしいです。
崩れた屋根が美しいのはわかるが、正直、あんまり長居したくありません。地面から手が出てきて、足首つかまれそうです。
そしてこちらが、夕日の絶景!!すばらしい!!ここの海は大きな深い入り江になっているので、ほとんど波がありません。くずれた砦と手前の橋がいい味出してます。
凪の日には、鏡のような水面に空と雲と夕日が映り込みます。ここの夕日、絶対に見る価値アリです!
ここカンバードスの村には、立派なパラドールもあります。
リアス海岸一帯は良質な魚介類がたくさん取れることでも有名。パラドールに泊まって村をぶらぶら散策しながら、シーフードをたらふく食べたり、アルバリーニョをしこたま飲んだり、夕日を見ながら涙したり・・・。サンティアゴからさらに足をのばして、こんな旅行はどうでしょう?
YH
絶景!リアス海岸の村 【カンバードス(ガリシア地方)】
2015-08-28
最新記事