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    モンマルトル近くのルノワールの家


    2019-04-29

  • パリの楽しみの一つは、町歩き。重厚で歴史を感じる建物を見て回るだけでも、楽しいです。

    さらに、フランス語が少し分かると、さらに町歩きが楽しくなります。

     

    というのも、建物のいたるところに、プレートが張ってあって、「かつてここに誰々が住んでいた」などというトリビアが書いてあるのです。

     

    さて、今回はモンマルトル近くで見つけたこのプレート。

     

    JEAN RENOIR ジャン・ルノワールの文字が見えますか。

     

    おお、あの印象派画家! あの『ムーランドラギャレット』を描いた!とおもった方は、残念賞。

     

    実は、ジャン・ルノワールは、有名な印象派画家ピエール=オーギュスト・ルノワール の息子です。

    彼自身、父と同じくらい有名な映画監督でした。代表作は『大いなる幻影』、『ゲームの規則』など。

    大学生時代にフランス語の先生に勧められてみたはずですが、恥ずかしながら全く覚えていない。(これは、尊敬する町山智浩先生の解説を探さなくては!)

     

    ジャン・ルノワールはその後、ジャン=リュック・ゴダールやトリュフォーなどのヌーヴェル・ヴァーグの作家達に影響をあたえました。

    そういえば、ゴダールの映画は、眠気と戦いながら大学生のとき我慢してみてたなー、と過去を思い出しつつ。

     

    場所は、AVENUE FROCHOTという場所です。

    プレートによると、ジャン・ルノワールが住んでいたのは、7番地ということですが、ネットでよくよく調べてみると、この通り、かなりの有名人が住んでいたようで、

    4番地:詩人のシャルル・ボードレール

    6番地:ギターリストのジェンゴ・レインハルト

    14番地:19世紀古典主義のテオドール・シャセリオー。この人は、『グランドオダリスク』、『トルコ風呂』で有名なアングルの弟子です。

    シャセリオーのアトリエと並んで、ギュスターブ・モロー、ドビニーのアトリエもあり、このドビニーのアトリエを借りていたのが、トゥルーズ・ロートレック。

    トゥルーズ・ロートレックは、ムーラン・ルージュのポスターを書いていますが、ムーランから徒歩5分ほどの場所ですね。

     

    門の先は、私道になっていて、住人でないと入れないようになっています。非常に残念。

     

    なんてことない場所に、こんな歴史が詰まっているなんて!

    パリ歴史散策のおすすめでした。


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