脇役から主役になった噂のジャム。コンフィチュール パリジェンヌ みゅうパリ ブログ記事ページ

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    脇役から主役になった噂のジャム。コンフィチュール パリジェンヌ


    2019-06-30

  • オペラバスティーユの近くからパリの外側へ続く旧環状鉄道の高架下に広がる職人のアトリエ、Le Viaduc des Arts(ル・ヴィアデュック・デ・ザール)。熟練の職人もいれば、駆け出しの若いアーティストも受け入れる、まさにアートが育つ様子を、ガラス越しにみることができる楽しいエリア。ここに近年引越してきたのが、今回ご紹介する『コンフィチュール・パリジェンヌ』。

    2人のパリジェンヌが立ち上げたこのお店は、素材にこだわるのはもちろんの事、他と違うコンセプトは、いろいろなシェフとのコラボレーション。おいしいものが大好きなフランス人も、ジャムに関しては、1つの素材のみで作ったジャムが好みなのか、どのお店も似たようなジャムばかりなのですが、こちらのお店はシェフ考案のありそうでなかった組み合わせのジャムがいっぱい。

     

    シェフによって考案されたジャムは、職人さんによって銅なべで丁寧に作られます。歩道からガラス越しにみえたのはアンズのジャム。果実がゴロゴロはいっています!

     

    店内は白を貴重としたシンプルなデザイン。香水かと思うほど上品な白い瓶に入ったジャムが並びます。通常、ジャムの瓶というと透明ですが、変質を防ぐために白い瓶を使用しているのだそう。

     

    白い瓶に金色の蓋。お店のマークの冠に、カラフルなデザインのシールが貼られて、上品さの中にかわいらしさもあります。

     

    こちらは、チュイルリー公園の近くにある5つ星ホテル、ル・ムーリスのシェフが考案のジャム。ライムの他に、ミントとセージなどが混ざったマーマレード。甘さがかなり抑えられていて、前菜やメインにもつかえそうな味。

     

    こちらは、アンズのジャム。通常、ジャムはその成分の55%が砂糖のものを指すそうなのですが、こちらのアンズジャムは、果実が72%で、砂糖が28%。正式な定義ではジャムではないのだそうです。ジャムを越えた、超・ジャム!お味は・・・もう言葉になりません。以前、東京・神楽坂にあった『花』という甘味屋さんの『氷杏』をご存知の方がいらっしゃれば、これはあのおばあちゃんの味に匹敵します。

     

    そして、この『ニュイ・サン・ジョルジュ』という名前のジュレ。ジュレとは、ゼリーとジャムの間のようなもので、塗るゼリーと表現すればよいでしょうか。赤ワインをベースにしていますが、製造過程でアルコール分はとんでいるので、酔っ払う事はありません。そして、このお味。もうノックアウトされ、コメントができないほど・・・。

     

    こちらは、『フルーツのバター』という名のシリーズ。ココナッツバターを使用したペーストで、最近増えているヴィーガン・ベリタリアンの人に人気なんだとか。冷蔵庫からだしたばかりでも、驚くほど滑らかで、味もさっぱり!ラズベリー・マンゴー&パッション、ゆずの3種。

     

    訪問した日は猛暑の注意報が出ていたのですが、石でできた高架下のアトリエはひんやりしていて、お昼以降は、ランチやお茶を楽しむお客さんもいるのだとか。その代わり、冬はかなり冷えるのだそうです。

    ジャムは大きい瓶で1つ15€近くと、なかなかいいお値段ですが、1度口にしたら忘れられない味。近々日本にも進出するそうですが、待ちきれない方、アトリエを見学されたい方はぜひパリのお散歩の際に立ち寄ってみてください♪

    Confiture Parisienne

    17 Avenue Daumesnil, 75012 Paris

    ※月曜日は定休日。営業は11h30頃からです。(2019年6月現在情報)

    (鮎)


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