ため息モノの絵画に囲まれる。ニース、シャガール美術館♪ みゅうパリ ブログ記事ページ

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    ため息モノの絵画に囲まれる。ニース、シャガール美術館♪


    2018-05-04

  • マティス美術館とならんで、ニースで訪れるべき美術館といえば、こちらの、マルク・シャガール美術館 (Le musée Marc-Chagall)正式名称は、国立マルク・シャガール聖書のメッセージ美術館(musée national du message biblique Marc-Chagall)

    1966年、シャガールは17点の連作から成る「聖書のメッセージ」をフランスに寄贈。これを元にしてシャガール作品を集めた美術館建設を進めたのが、当時の文化大臣でもありまた、パリ・オペラ座の天井画をシャガールに依頼したアンドレ・マルロー。ニース市が土地を提供し、1973年のシャガール86歳の誕生日に開館。シャガールが設計段階から参画した他にはない美術館となっています。

     

    音楽堂のステージ後ろのステンドグラス。シャガールブルーと言われる暖かな青。 3枚のステンドグラスに天地創造の7日間が描かれています。この空間にずっと居たくなります

     

    入り口からまず最初に入るエリア。広々として、絵画一つ一つの波にもまれていく〜。写真ではなかなか伝わりにくいのですが、本当に、圧倒されます!!

     

    モーゼと燃える柴(1960-1966) 右にいる白いモーゼが、真ん中の燃える柴(と上に天使)のお告げを聞き、左の黄色と青のキリッとしたモーゼになり、ヘブライ人たちを引き連れて紅海を渡っているところ。ただ絵をぼーっとみると分からないですが、解説を聞くと、深く作品のメッセージを知ることができますね

     

    次の部屋への仕切りにあるステンドグラス。 とってもいい感じに光が入るよう設計されていて、美しいです

     

     赤い作品のシリーズ「ソロモンの雅歌」の部屋。丸い部屋にぐるりと赤いシリーズが展示されていて、愛に溢れた空間で、ここも一つ一つじっくりと楽しみます。

     

    「ソロモンの雅歌」シリーズの部屋には、妻、ヴァヴァに向けたシャガールのメッセージもあります。

     

     

    シャガールはロシアで生まれたユダヤ人で、ロシア革命、第一次世界大戦、第二次世界大戦と三つの大きな戦争を経験しています。それ故、平和と愛を切望する画家です。1941年、第二次世界大戦の勃発で、ナチスの迫害を避けてアメリカへ亡命したシャガールは、1947年にパリへ戻り、1950年にニースへ、さらにニースから近い鷲の巣村ヴァンス(Vence)に移り住み、フランス国籍を取得しました。

     

    さんさんと光の入る外の壁にある大きなモザイクを窓ガラス越しに見ることができます。旧約聖書から、火の馬が曳く火の戦車に乗り天に上っていく預言者エリヤを中心にし、そのまわりには、十二の星座があり、地中海のさんさんとした光の中に宇宙空間を表現しています。

     

    平和を願う愛に溢れた作品をたくさん観て、温かい気持ちになれる素敵な美術館です

    マルク・シャガール美術館 (Le musée Marc-Chagal)
    36 Avenue Dr Ménard, 06000 Nice
    10-17時 火曜と一部の祝日休館
    祝日前は閉館時間が早まることもあります。

    (桃)

    シャガール美術館を日本語ガイドの詳しい解説で♪

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