フランスのことわざ切手 解答編 みゅうパリ ブログ記事ページ

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    フランスのことわざ切手 解答編


    2016-08-15

  • はい、それでは、解答編です。

    まだ、問題編を読んでいないという方は、先に進む前に、ぜひ問題編から読んでみてください。

    「ボーリングピンのなかの犬のように」→「邪魔者として」
    犬はボールとじゃれあうのがすきです。一方ボーリングのピンは、少しでも触ってしまうとばたばたと倒れてしまう繊細なものですね。ボーリングをしているところに犬がきたら、ゲームをめちゃくちゃにされてしまう、ということからで、「かれは、ボーリングピンのなかの犬のように現れた」、「私は、ボーリングピンのなかの犬のように扱われた」というように使います。

     

    「雄牛を角で捕まえる」→「勇猛果敢に難局に正面から立ち向かう」
    普通は、逃げます。

     

    「贖罪のヤギになる」→「犠牲になる。他人の罪を背負う。」
    聖書から。古代ユダヤ教の司教は、ユダヤ人全員の罪を雄ヤギに乗り移させて、砂漠に放つことによって、罪を贖ったことから。

     

    「鶴の足をする」→「同じ姿勢、同じ場所で誰かを待ち続ける」
    鶴は、片足で立ち続け、そこからずっと動かないことから、扉の前などで同じ姿勢でずっと立ち続ける行為を指します。フランスで鶴は、間抜けな動物として登場することもあり、「馬鹿みたいに待ちぼうけする」意味が出てきて、そこから、「街頭に立ち続ける売春婦」というニュアンスもでてきます。

     

     

    「クジャクのように誇る」→「見栄っ張りだ、高慢ちきだ」
    クジャクはフランスで傲慢な鳥とみなされていて、外見にこだわる表面的な虚栄の象徴とみなされることがあります。

     

    「夜の蜘蛛、希望」→「明日は天気になる」
    これは、3つの表現の一つで、実は、「朝の蜘蛛、悲しみ。昼の蜘蛛、心配。夜の蜘蛛、希望」の一部です。朝、蜘蛛が活動していると雨が近いと考えられていたので、悲しみ。昼に蜘蛛が巣を張っているは、雨の降り始めの合図らしく、心配。夜に蜘蛛が散歩していると明日は雨が降らないというので、希望、なのだそうです。

     

    「豚にジャムを与える」→「価値のわからないものに、価値のあるものを与える」
    いわゆる、「豚に真珠」からの派生表現。ジャムというところが、フランスですね!

     

    「ウサギを置く」→「約束をほったらかす。ドタキャンする」
    もともとは、女性を買ったあとに、その約束のお金を払わずに逃げてしまうことを示す言葉だったらしく、それから、「約束を守らない」、「約束の場所に来ない」という意味になりました。しかし、なぜ、「置く」なのか、なぜ「うさぎ」なのか、は不明です。

     

     

    文化が違えば、考え方が違う。しかし、共通点も多くあります。

     

    それでは、ことわざ切手をつかって、誰に手紙をかこうかな。

     

    (渦)


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