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    遺跡好き集まれ!~カイザーファルツ~ドイツ・インゲルハイム編


    2016-10-11

  • ライン河を見下ろすインゲルハイムの丘に、西ローマ帝国を復興させた「ヨーロッパの父」カール大帝の居城がありました。カール大帝は、葡萄栽培を奨励し、現在、このインゲルハイム村はラインヘッセン地域には珍しく赤ワインの生産が盛んです。でも、今回は、ワインの話ではありません。遺跡好きの方、ユネスコ世界遺産のライン渓谷は、クルーズ船とワインだけではありません。ぜひ遺跡も楽しんでいって下さい!

    フランクフルトからの日帰り観光で人気のライン川渓谷。クルーズの合間に、立ち寄っていただきたいのは、インゲルハイム。ここインゲルハイムの丘に、8世紀末のカール大帝の居城、カイザーファルツ(皇帝の居城)遺跡が残されており、村の一部に点在しているのです。その村の中を歩いていると、8世紀にタイムスリップしたよう。インゲルハイムへは、例えば、ライン川クルーズの船着場「マインツ」や「ビンゲン」からローカル列車ですぐです。インゲルハイム駅から遺跡までは約1,5キロ。徒歩圏内です。ローカル列車のタイミングが悪い時は、タクシーでも15~17キロ、20分程度です。

    まずは、カイザーファルツミュージアムでパンフレットをゲット。これは、遺跡が村の中に点在しているため、道案内として必須です。

    ミュージアム内には居城の復元モデルや、発掘品がオリジナルのまま展示されており、必見です。例えば、下記のような金貨。中央にカール大帝の彫刻。

    さあ、いよいよ中世の空間へ。宮廷の隅には、下記のような、遺跡が・・・。階段を降り、奥へ入ると、

    なんと中世の温水暖房設備です。なんと、かまどが・・・。

    写真提供Kaiserpfalz Ingelheim

    城壁には、細い階段が設置されており、上に上がって、景色を眺望できたのですが、高所恐怖症の私には・・・。残念です・・・。

    また少し行くと、ザールキルシェ(Hall Church)中世の時代の宮廷教会です。教会自体は再建されたものですが、壁の一部がオリジナルのまま残されています。

    さらに進むと、宮廷ホールの遺跡が・・・。

    この廃墟からは想像し難いですが・・・、現代のテクニックを駆使した、復元画像はこんな感じです。

    写真提供Kaiserpfalz Ingelheim

    インゲルハイムの遺跡を見たい!と思ったもう1つの理由がありまして・・・。実は、下記写真のハイデスハイマー門なのです。この門は、製薬会社ベーリンガー インゲルハイム社の社章のモデルなのだそうです。

    まずは、内側から

    どうですか?似てます???? 確信が持てず、裏へ回ってみる事に・・・。

    城門をくぐって外へ出ると、そこは「城砦公園」(勝手に名づけましたが・・・)。どこのお城の周囲にもお堀がありますが、ここも例に漏れず、お堀になっており、そこがいい具合に、公園にぴったりなのです。お堀の向こうには住宅が広がっており、現代の普通の暮らしがそこにありました。

    ここから例のハイデスハイマー門を望みますと、こんな感じ・・・。

    う・・・・・ん、確かに。ベーリンガー インゲルハイムのロゴがそこにありました。

    さらに、城壁に沿って歩くと、井戸の女神像がたたずんでおりました。

    階段を下りると深さ4mの井戸。この地域の水源を担っていたのです。

    城壁と現代の住宅がくっ付いてる・・・! 自動車までが上手く馴染んでいます・・・。この村は中世と共生しているようです・・・。

    お城の北側には、水の確保のため、居城建設の第一段階で作られた上水道と貯水場が発見されています。8世紀末にこんな立派なものが・・・。信じがたいですが・・・。

    カイザーファルツ遺跡の全体像はこんな感じです。

    やっぱり最後は地元ワインのご紹介。前述しましたように、カール大帝の命を受けて、赤ワインの名産地として君臨してきたインゲルハイム。村と地元ワイン醸造所の協賛によって生まれたワイン、

    “ Carolus“ カロルス (ラテン語で、カール大帝はカロルス・マグヌスと言う。)

    品種はもちろん赤の王道 シュペートブルグンダー“。中世を偲ぶ一品をぜひおみやげに。カイザーファルツミュージアムや地元ワイン醸造所で販売しています。

    写真提供 Stadtverwaltung Ingelheim am Rhein


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