【マドリッド】マドリッド州内で山歩き、都会のすぐそばに素敵な自然!~前編~ みゅうマドリッド みゅうバルセロナ ブログ記事ページ

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    【マドリッド】マドリッド州内で山歩き、都会のすぐそばに素敵な自然!~前編~


    2021-08-20

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    毎日暑いですね。
    話は少し遡りますが、スペインではコロナ禍で現在までに中央政府から2回、法律として「非常事態宣言(Estado de Alarma)」が出ています。

    1度目は2020年の3月14日から6月21日まで、いわゆるロックダウンで、エセンシャルワーカーの通勤や生活必需品調達、介護など正当な理由による外出以外は一切禁止。食料など最低限必要なものを売る店以外は商店や飲食店などすべて営業禁止。同居人以外の人と会うことももちろん禁止。違反すると罰金や逮捕もある、法的拘束力を持つ厳しい規制措置でした。

    2度目は2020年10月25日~2021年5月9日まで。1度目と異なり、中央政府は、①夜間外出禁止、②移動制限、③会合(人と会う)制限、という3つの柱に基本ガイドラインを定めるのみで、各柱の具体的規制措置を決めて実施する権限はスペインに17ある自治州政府に移譲される形で発令されました。但し、各自治州の規制措置の内容は、EU統一のコロナ感染状況指標に基づいてそれに沿った厳しさであるべきという条件付き。なので、感染状況によっては、ある州では州内の移動は自由、飲食店の営業はほぼ通常通りの時間帯で可能という時に、別の州では市町村を超える移動が禁止されたり、飲食店の営業時間が大きく制限されている、ということもありました。

     

     

    そんな中、私が住むマドリッド州の自治州政府は知事自身の考えに基づいて独自の方法を採用。市町村という区分ではなく、マドリッド州独自のZBS(基本衛生区)という狭い地域区分に分けて、各ZBSの感染率をEU指標に照らして、リミットを超えるZBSは完全にロックダウンするというもの。ロックダウンされたZBSは感染率が下がれば解除されますが、それまではじっと我慢。州内のそれ以外の地域は移動も自由、商店や飲食店もほぼ通常通り営業、州を超える移動は禁止だけれども、州内の移動は一切自由というものでした。

     

     

    そんな2度目の非常事態宣言の中、自然の中を歩きたい!という私たちは、マドリッド州内で行ける場所をリサーチ。お天気と相談しながら、時間を見つけては車で1時間くらいで行ける場所でトレッキングを楽しんできました。大都市マドリッドの近くに、こんなところが!?という場所に出会えたので、ご紹介させてください。

    ★今まで行った場所を記したグーグルマップはこちら

     

     

    1.フェリペ2世の椅子 (Silla de Felipe II)
    (地図で紫色の場所)

    まず、昨年12月に行ったのが、エル・エスコリアル修道院に近い、「フェリペ2世の椅子」と呼ばれる岩まで登る。エル・エスコリアルの町を通り過ぎてパーキングに駐車、そこから歩き始め、グラシアの聖母の礼拝堂(Ermita de Virgen de Gracia)の横を通り抜け、落ち葉を踏みしめて緩やかな山道を登って行くと、「フェリペ2世の椅子」に到着。15世紀半ば、日の沈まない帝国を修めた信仰心の深い寡黙な王、フェリペ2世は、自ら建設を命じたエル・エスコリアル修道院建造の進捗状況をここから眺めたのでしょうか。

    「椅子」岩の後ろに小さな広場があり、そこにたった1軒だけバルがあります。バルで飲み物を買い、近くの岩場に腰かけてお昼のおにぎりを食べる、至福の瞬間です。

    エル・エスコリアル修道院

     

    椅子の後ろの広場

     

    ひっそりと建つグラシアの聖母の礼拝堂

     

    苔むした岩

     

    落ち葉で覆われた山道

     

      

    2.アロヨス貯水湖(Presa de Los Arroyos

    (地図で黄色の場所)

    感染率が上がって、ZBSロックダウン地区に指定されたりして、次に出かけられたのは、年が明けて1月29日。アロヨス貯水湖の周りを歩こう!と出かけたのですが、朝からずっと曇り、太陽は一度も顔を見せてくれないし、寒い。その上、ダムの上を歩いて向こう側へ行けるはずが、なぜか通行止め。この日は山歩きはなしにして、湖のほとりのレストランで美味しいご飯を食べることにしました。とはいえ、コロナの中、食事はテラス席、半端なく寒かったです。

     

     

     

      

     

    3.ルイス・セバジョス樹木園(Arboreto Luis Ceballos

    (地図でオレンジ色の場所)

    次は2月12日、アーモンドの花が満開のマドリッドの街を出て、エル・エスコリアルの町の北西にある山の中腹へ。ここはルイス・セバジョスという植物学者の名前のついた樹木園。事前予約をして入園、決められたコースを歩きます。

     

     

     

     

      

    山を下りる途中にある展望ポイント、「ペドロ坊やの展望台(Mirador del Niño Pedrín)」という名前が付いています。

     

     

    青く霞んだ地平線にマドリッドの高層ビル群のシルエットが見えました。

      

    マドリッドへ戻る途中、バルマヨール貯水湖の展望ポイントで休憩。

    ほとんど太陽が見えない一日でしたが、夕景はこんなに綺麗。

     

     

    自動車専用道ができるずっと以前に使われていたプエンテ・デル・テルシオと呼ばれる橋は、ダムの水位が上がると見えなくなるそうで、この日はこの先はすべて水の中でした。

     

     

    水の下で見えない橋の向こう岸

     

     

     

    4.オジャ・エンカベラ河畔とピニージャス・ダム湖 (Hoya Encavera – Presa de Pinilla)

    (地図で青い色の場所)

    そして4月半ば、感染も随分落ち着いてきた頃に出かけたのが、ロソジャ川河畔のとても牧歌的な場所、オジャ・エンカベラ。

     

     

     

    川べりに上流へ向かって進むと、ピニージャ・ダム湖に出ます。

    この湖がとても綺麗で、湖畔一周するとなかなかいいトレッキングができます。

     

     

     

     

     

    車で一時間、半日でも行ける、自然に触れられる場所です。

    この続きはまた、後日。

    後編はこちら

     

    Lucymama

     

     


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