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    ★ウォールアート★バルセロナ編


    2021-03-08

  • ヨーロッパなど海外の街並みを歩いていて、ちょっと日本と違うなと感じることは多々あると思います。

    今回はそんな違いの一つ、ウォールアートをご紹介します。

    『ウォールアート』、『ストリートアート』や『グラフィティ』とも呼ばれ、街、壁をキャンバスとして使用し、ペンキやスプレーで描かれる落書き/アートのこと。

     

    世界的に有名なウォールアートで言うと、こちらはブリストルの住宅街にあるバンクシーの作品。

    イギリス出身のバンクシーは、謎に包まれた匿名の風刺ストリートアーティストとして非常に有名で、各国で個展を開くほどの人気ぶりですよね。

    上記2作はおそらくバンクシーのものではありませんが、彼の作風に似せているのが分かります。

     

    さて、話をスペインに戻すと、散歩をしているだけでも無料で芸術に触れられ、その上よく通る場所なら、日を増すごとに画が完成していったり、はたまた既に全く別のアートが上描きされていたりと道の印象も変わり、そこを通るだけでも一体今日はどんなアートが待っているのか心躍ります。

     

    これには「まだ描き途中だから上描きしないで。2020/11/13」と書いてあります。

    完成後。

     

    一般的にストリートアートと聞くと、窓が割れた廃墟や商店のシャッターなどに乱雑な文字が描かれているイメージがあるかもしれません。

    たしかにそういったストリートアートも数多く存在し、犯罪が起こりやすい雰囲気を作り出すと懸念されているのも事実です。

    しかしアートの国スペインでは、街のあちこちに自治体や建物所有者がlegal graffiti wallsと呼ばれる「合法的な落書きのための壁面」を用意し、非合法的で乱雑なイラストを減らし、回りの目を気にしない自由な発表の場をアーティストに提供し、街の装飾や観光にも使っていこうという姿勢があります。

     

    幸運にも私の家の近くにもこのlegal graffiti wallsがあり、アーティストとも顔見知りになったのですが、彼らは近くの芸術学校の生徒であったり、純粋にアートが好きなコミュニティで週末の昼間頃に集まっては練習しています。

    ただ闇雲に描くのではなく、事前に描くイラストを細かく練ってから紙を見ながら描いているアーティストもいます。

     

     

    この画は数年しばらく変わっておらず、ところどころ剥げてしまっていますがハシゴを使って書いたのかなというような大きな作品!

     

     

     

    何時間かけたの?と聞きたくなる写真のように細かいペインティング。

     

     

     

    ハロウィンの時に見つけたもの。グロ可愛い。 

     

    メッセージ性があるものもあったかい気持ちになりますよね。 

     

     

    もれなくビーチにもウォールアート。鮮やかな色で描かれているので綺麗な海、空の色とも映えます。

     

     

    これは、ウォールアートとは少し違い、政治的なものですが「スペイン万歳」という文字。観光客からしたら少しフォトジェニックにも見えるかも。

     

    スペインではアーティスティックな、もしくは落書きを描かれてしまっている業務用トラックもよく目にします。(さらには公共電車にも落書きをする不届き者もいたりします。。)

     

     

    マドリッドのとある住宅壁面に描かれたあざやかなフラメンコ衣装、マントン。

     

     

    バルセロナらしいお洒落な壁。

     

     

     

     

     

    バンクシーチックでメッセージ性があり、私のお気に入りの作品です。

     

    バイク店でしょうか、しっかりオーナーのロックなセンスが伝わってきます★

     

     

    いつも通っていた道ですが、ふと見上げてみるとこんなところにも!しかも蜘蛛の装飾までしてあります。

    どこにアートが隠れているか分からないので日頃から目線を上げて歩かないと色々な感動をスルーしてしまいますね!;

     

     壁一面のアート。

     

    日本の漫画、ボボボーボボーボボがこんなところに。 街並みのアクセントになりますねw

     

     

    ファンタジーゲームのような世界感。

     

     

     個人的にこれも好きです。

     

    遊具のある公園の壁面ですが、こんな画があったらなんだか不気味で子供も泣いちゃうかも、、

     

     

    わちゃわちゃコミカルでかわいいです。

     

     

    こんなところにロボット?!コイツにも今まで全然気づかず通り過ぎていましたが先日発見。

    スターウォーズに出てきそうなロボットが、通り行く人々を監視していました。因みに頭は監視カメラのリサイクル。くすっとしてしまいますね

     

     

     

     

     

    一方こちらは、カテドラル付近の壁に展示してある2014年にバルセロナで作成されたモザイクフォトアート。

    題は『世界はすべてキスの中で生まれる。(El món neix en cada besada)』

     

     

    このプロジェクトはスペイン継承戦争でのカタルーニャ人の敗北(1714年9月11日)から300年を記念して作成されたもので、なんと何千人ものカタルーニャ市民より、"自由の瞬間/momentos de libertad" というテーマの写真が集められ、一枚一枚繋げて作り上げた大きなキスの画。

     

    キスの音は大砲ほど耳をつんざくものではないが、その反響はより持続する。/El ruido de un beso no es tan ensordecedor como el de un cañón, pero su eco es más duradero.

    オリバー・ウェンデル・ホームズ /Oliver Wendell Holmes

     

     

    近くで見ると、、、

     

    オマケでカテドラル前のピカソの壁画もどうぞ♪

     

     

    いかがでしたでしょうか。以上、主にバルセロナのウォールアート作品でした。

    日本でもウォールアートはありますが、スペインのものは独特の芸術性があり、カラー使いなどがどこか異なるのかと感じます。

    バルセロナのみならずウォールアートは他地域でも数多くあり、次回はグラナダ編も投稿する予定なのでお見逃しなく★

     

    アディオス!

    とちゅ


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