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    【ガリシア】リベイラ・サクラの旅


    2017-09-10

  • ずーっと行ってみたかったガリシアのリベイラ・サクラ地方、この夏、ついに行ってきました!

    Ribeira Sacra(リベイラ・サクラ)「聖なる岸辺」、その名のごとく、シル川のが造る渓谷に沿って鬱蒼と茂る原生林の中、この地方だけでもかつて200にも上る礼拝堂や祠があり、18もの修道院があったとか。

     

     

     

    ビーゴ空港から車でオウレンセ経由で最初の目的地、シル川渓谷南岸へ。

    鬱蒼とした森を抜けると、見えてきましたパラドール・サント・エステボ。

     

     

     その起源は10世紀にまで遡ると言われる修道院、Monasterio San Esteban de Ribas de Sil、シル川渓谷に沿った森の中に存在した多くの修道僧のひとつでしたが、現在は修復されてパラドールとなっています。私たちの今夜のお宿です。

     

    非常に大きな修道院で、内部には異なる時代に造られた、異なる建築様式の回廊が4つもあります。

     

     

    ホテルとして使用されているとはいいながら、建造物の一部は現役の教区教会で、敷地内に墓地もあり、周りは鬱蒼とした森、Galicia Meiga(神秘と魔女の地、ガリシア)を感じさせてくれる場所です。

      

    レセプション、カフェテリアなどが面している最も大きな回廊。夜はライトアップされます。

     

     

    この回廊はもっと古い時代のもの。ここを抜けて、ホテル内のスパへ。

     

     私たちはスパのコース込で予約したので、到着後は1時間半、スパでゆったり骨休め。

    修道院は歴史を感じさせる建物ですが、ホテルの部屋やスパは清潔で快適。

     

    レストランはかつて修道院の食堂だったらしい天井の高―い石造りのサロン、テラスから夕陽を眺めながら夕食を頂きました、幸せ!

     

     

    ガリシアはかつてその原生林(栗、楢、椎など)で覆われていたと言われますが、現在はそのほとんどがユーカリに取って代わられ、原生林の森が残っている場所は少なくなっているそうです。ユーカリは発火性が強く、夏にガリシアで山火事が多い原因のひとつだとか。

     

    そんなMeigaを感じさせてくれる原生林に囲まれているこのパラドール、周りの森を散策すべく日の出前に早朝の散歩へ出発。

     

     

    タヌキ、キツネ、イノシシが出るので夜間は出ない方がいいよとホテルの方に言われましたが、もう朝なので大丈夫・・・かな。

     

     

    これこれ、ガリシアの森です。真夏なのに涼しい、いや寒い。

     

     

    延々、歩くこと30分、人っ子一人いません。動物もいません。深ーい谷の奥に水の音らしきものが聞こえるだけ。

     

    ふと視界に入った人影・・・誰?

     

     聖人が舞い降りたかと思って超びっくりしましたが、よーく見たら、木の幹でした。

     

    そして、ようやくたどり着いた展望ポイント。日の出に間に合いました!

    右奥の建物がパラドール。

     

     

     

     パラドールに戻って、とっても充実した朝食を頂いた後は、シル川南岸をドライブ、渓谷を見下ろす展望台へ。

      

     

     そして、今日のハイライト、シル川クルーズへ。

    船着場までのいろは坂、半端ないカーブの連続。ドライバも大変ですが同乗者にとってもなかなかものでした。

      

    これがクルーザーです。乗ってみると、見た目より快適。

     

     

    往復1時間半、歴史などを取り混ぜた案内をしてくれるガイドさんの話を聞きながら、左右の景色を眺め、気持ちよく川風に吹かれ、素敵なひと時でした。

     

    リベイラ・サクラという原産地呼称のワインがありますが、この辺一帯の渓谷に沿った段々畑で栽培されるブドウから造られるそうです。次の写真にも信じられないほどの急斜面にブドウ畑がへばりついています。どうやって収穫するの?

      

     

    これはもう少しアクセスしやすいブドウ畑。

     

      

    クルーザーを降り、さて、次なる目的地へ。

    シル川を越えてるとルーゴ県に入り、シル川渓谷北岸です。

     

    今日の宿泊地は、昨日とは全く逆、ひろーい平野の中にあるモンフォルテ・デ・レモスという町、その真ん中の丘の上に立つパラドール。

     

     

    丘の上にはかつての領主の屋敷Casa de Conde、かつてベネディクト会の修道院だったMonasterio de San Pedro del Pino(Benedictino)と大きな塔があります。

     

     

     かつての修道院が修復されて現在はパラドールとして使われています。

     

    レセプションとカフェテリアのある回廊。

     

     

    丘から見下ろす町はとても平和そう。

     

     

    翌日、今度は、シル川渓谷北岸へ。

    ルーゴ県側北岸は切り立った斜面に広がるブドウ畑が有名です。昨日、クルーズ船からみた斜面のブドウ畑を今日は「ブドウ畑をめぐるトレイン」で回るつもりだったのに、ハイシーズンのため、もう予約が満杯、残念!

    パラドールで教えてもらった、ドアーデ(Doade)の町の近くにある展望ポイントへ車で向かいました。

     

    車を降りて、栗の樹林の中を暫く歩くと・・・・おおぉぉ・・素晴らしいパノラマが開けました!

      

     すごーい段々畑です。収穫作業が大変そう。

     

    小高いところに見えるのはワイナリー。

     

      

    そして、展望台の丘を登ると頂上に小さな祠。スレート屋根の上に建てられた十字架が渓谷とブドウ畑を見守っているようでした。

     

     

     リベイラ・サクラの旅、今まで知らなかったガリシアを知ることができた旅でした。

     

    Lucymama

     


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