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    日本人パティシェのお菓子屋さんに行ってきました!


    2024-01-08

  •  マドリッド首都圏を形成する市のひとつ、ヘタフェはマドリッド市の南 15 キロのところにある工業都市で、スペイ
    ン最古の空軍基地やカルロス三世公立大学があります。そんなヘタフェの街の小さなお菓子屋さんが今年の 1
    月にスペイン中で話題になりました。
    毎年 1 月にマドリッドで開催される食の見本市、「マドリッド・フュージョン」で若い日本人女性のパティシェが斬
    新な作品で新人賞を獲得したのです。 

    外観はシンプルで通り過ぎてしまいそう。

     パティシェは友繁ノエリアさん。お店の名前は「モンローべイクス」。
    モンローべイクスの HP にあるノエリアさんのプロフィールによると、ご両親は日本人で、1970 年代に渡西。ノエリ
    アさんはセビリアで生ま育ち、マドリッドでツーリズムを専攻し、卒業後は高級小売りの世界で 10 年間活躍して
    いましたが、和菓子に興味を持ち、2019 年に東京で“Fait Beau Tokyo”というお菓子教室に参加。パティスリ
    ーにも興味を持ち、帰国後すぐにマドリッドで Le Cordon Bleu が主催する 1 年間のパティシェコースに学ぶ。卒
    業後は高級小売り界でのキャリアを捨て、お菓子の世界での起業を目指し、2021 年に念願だったお店をオー
    プン。ノエリアさん曰く、彼女のお菓子は日本人の心とスペインの伝統とフランスの技術によって創り出されるそう
    です。

     桜をモチーフにした優しいトーンの店内

     お店の奥にある小さな作業場は、彼女の夢やたくさんのアイデアを形にする場所。失敗することもあるけれど、
    試行錯誤を経て生まれて来たお菓子たちがモンローべイクスのショーケースの中に並んでいるのだそうです。昔から
    愛されているクラシックなお菓子たちを、和菓子などにヒントを得た日本風のひと工夫を加えてイノベーションを
    施し、独自の個性を持つ新しいスィーツを創り出す、ひとつひとつに誕生までの歴史があるそうです。

     

     2023 年度 1 月に開催された食の見本市、「マドリッド・フュージョン」の「パティスリー部門の新人賞」に選ばれた
    のがモンローべイクスの創作ケーキ「Furusato」。
    ノエリアさんにはアンダルシアと日本という二つのふる里があります。ひとつは彼女が生まれ育った場所、もうひと
    つは彼女の両親の出身地。この二つの故郷への思いを形にしたのがこの作品。柑橘類の王様ともいわれる、
    酢橘、徳島産の酢橘が日本への思いを、ハエン産の栗ハチミツがアンダルシアへの思いを表し、カリカリのウエハ
    スとアーモンドの上でこの二つが優しく混じり合い、デコレーションとして添えられたチョコレートで作ったピンクの桜
    はモンローべイクスのお店の装飾を思い起こさせます。
    (Furusato は HP に写真あり)

     お餅菓子もありました。

     アニメをモチーフにしたクッキーもありました。

    お店の HP
    https://www.monroebakesmadrid.com/
    ヘタフェに行く折は是非、寄ってみたいお店ですね。

    Lucymama


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