スペインで一番名高いチョコレート【バロール】Valorの工場&博物館へ行ってきました!! みゅうマドリッド みゅうバルセロナ ブログ記事ページ

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    スペインで一番名高いチョコレート【バロール】Valorの工場&博物館へ行ってきました!!


    2021-10-20

  • スペイン産チョコレートで一番名が知られているのは、何と言っても
    バロール(VALOR)に違いありません。
    どこのスーパーにもバロールのチョコレートが売られています。
     
    バロールの発祥地は、バレンシア州アリカンテ県の小さな町
    ビジャホヨサ(Villajoyosa)です。
    AP7高速道路を下りてビジャホヨサの町に入ると直ぐ目にするのが、そびえ立つVALORの塔。

     

     

    無料の見学ツアーがあると聞いたので訪れてみました!!

    この辺りは、地中海性気候が大好きなヨーロッパの人達が休暇でやってきます。入口にも異なる言語で歓迎の言葉が。

     

     

    見学ツアーは、1グループ最大人数が15名。

    事前に電話予約が出来ないので、着いた順番となります。15名を超えた場合は次の見学時間まで待つことに。約30分毎に見学ツアーは出ていますが、7月8月の夏のハイシーズンや連休はかなり混みあっているので、希望する時間が取れない事があります。1時間先、2時間先のツアーも前提にいれて予定を組んだ方が良いです。

    私が行った9月はそれほど混んでいなく、朝一の10時のツアー希望で、
    30分位前に到着したら問題なく10時のツアーに参加できました。
     
    入口を通ると、ガイドさんから簡単な案内があります。数人ほど外国人の人達がいましたが、案内は全てスペイン語となります。

     

     

    続いてオーディオルームに通されます。

    部屋ではチョコレートがスペインに到着した歴史の解説が流れます。

    その昔、メキシコのアステカ帝国では、カカオ豆は大変貴重な物で豆をすりつぶして飲むチョコレートドリンクは特別な人や彼らが崇拝する神のみが飲めるドリンクとされていました。
    スペイン人のコンキスタドール(征服者)エルナン・コルテスがアステカに到着した時、彼の風貌がアステカ人が崇拝している神に似ていた為、彼らはチョコレートドリンクを捧げ、敬ったそうです。
    こうしてチョコレートがスペインに到着することになりました。

     

    アステカ帝国で飲まれていたチョコレートドリンクはカカオ豆をすりつぶして水、唐辛子、とうもろこしなどを混ぜた甘くない飲み物でした。
    スペイン人の口には合わなかったのでハチミツや砂糖を混ぜて甘い飲み物へと変わっていきました。
    その後、時代を経て固定のチョコレートが誕生することになります。

     

         【カカオ豆をカヌーで運ぶアステカ人】

     

    今度はカカオの生産地についての説明が流れます。

    カカオの木の栽培には降雨量が多く気温が高い場所が必要なので、
    赤道付近の国が生産国になっています。
    カカオの原産地は中南米、その後ヨーロッパ人によって持ち帰られたカカオは、西アフリカなどで大規模に栽培されるようになり、現在に至ります。
     
    ここバロールではエクアドル産のカカオを使用しています。

     

     

    続いてバロール社の歴史と工場内部や製造されている商品の紹介等のビデオを見せてもらいます。 

     

    オーディオルームを出るとチョコレート博物館へ移動します。

    下の写真の方が、1881年に創業したバレリアーノ・ロペス・ジョレットさん (Valeriano López Lloret)。
    バロールという社名は苗字ではなく、バレリアーノという名前から付けられました。

    現在の社長さんは5代目となります。

     

    1881年頃は全てが手作業で家族経営。
    当時の作業現場を再現、ガイドさんがチョコレートが出来る過程を昔の道具を使用しながら説明してくれます。
     

     

    1916年頃からチョコレートの販売が村から街、県外へと広がっていきます。運搬には最初はロバや馬が使われましたが、その後エンジンのついた軽トラック(camioneta Chevrolet)の使用が始まりました。

     

    手作業は少しずつ機械化されていきます。 

     

    スペインに到着したカカオは甘いチョコレートドリンクとして飲まれました。高級な飲み物だったので、最初は貴族社会の間で飲まれ、徐々に市民へも広まっていきました。

    一番上の棚にあるのは、貴族が使用していた陶器と銀製のチョコレートポット。
    真ん中と下の棚にあるのは、一般市民が使用していたポット。
     
     
     
     

     

    見学ツアーはショップで終了となります。
    実はショップがある正面にはガラス越しに工場内部が見学できますが、
    写真撮影は禁止となっているので、お見せできないのが残念です。。
     

     

    ショップの中は、カカオ50%、70%とか、ミルクチョコレート、
    ブラックチョコレート、ダイエット用に砂糖なしのチョコレートや
    ありとあらゆる種類のチョコレートが山積み。
    どれを買えばいいか迷ってしまいます。
     

     

    ここでしか買えないチョコレート博物館(MUSEO CHOCOLATE)の
    ラベルがついたチョコレートはお土産にいいかも。
     

     

     

    コロナ禍の前はショップでチョコレートの試食が出来たそうです。
    今は試食の代わりに包まれたチョコレートがプレゼントされます。 

     

     

     

     

    工場の横にある軽トラック(camioneta Chevrolet) 

     

    見学ツアーのスケジュール
    ★月~金曜日:10:00,10:30,11:00,11:30,12:00、12:30,
           13:00,17:00,17:30,18:00,18:30,19:00
    ★土曜日:10:00,10:30,11:00,11:30,12:00、12:30,13:00
    ★日曜日&祝日:閉館
    ※ 案内はスペイン語のみ
    ※ 1グループ最大人数15名
    ※ 所要時間:約45分
     
    スケジュールは変更される場合があるので、バロール社のウエブサイトで事前に確認することをお勧めします。
    https://www.valor.es/museo-del-chocolate/

     

     

    バロールのあるビジャホヨサ(Villajoyosa)の町はカラフルな色の家々で知られています。近くにあるアリカンテ市やリゾート地のベニドームとは全く違った顔を持つ本当に小さな漁村の町です。

    白い砂浜で遊び、町の中を散策するのも楽しいものです。 

    バロール社を訪れた際には是非ビジャホヨサの魅力も感じてみてくださいね!!

     

     

    マパッチ

     


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