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    マドリッドの今&スペインのロックダウンからニューノーマルまでの道程


    2020-06-21

  • マドリッドからこんにちは~。

    ついに今日、6月21日、スペイン全土で警戒事態が解除されます!

     

    マドリッドの都心に住む方から、今週(6月15日~20日)の町の様子と、ロックダウン以来3カ月ぶりに乗車したと言う地下鉄の様子を画像で送っていただいたので、それらの画像(青字解説)を見ながら、ロックダウン以降、今日まで、スペインがたどった道程を振り返ってみたいと思います。

     

    (今しか見れない、スッカスカのグランビア大通り)

     

    3月15日00h00から突入した警戒事態とそれによって法的拘束力をもつ外出と移動の制限措置、いわゆるロックダウンが開始されました。最初は2週間の予定が、何度も何度も延長を繰り返し、最終的に3カ月と1週間の長い道のりとなり、今日、ついにその警戒事態がスペイン全土で完全に解除されます。

    最初は非常に厳しいロックダウンで、医療やインフラなど以外の職業以外はすべてテレワーク、学校はもちろん行政機関、公共施設、商業施設などすべて閉鎖、唯一許された外出は食料や薬剤の調達と犬の散歩(自宅から500メートル圏内)でした。

     

     

    (こちらも今しか見れないがらーんとしたマヨール広場。本来なら観光客がひしめいているのですが)

     

    4月26日から、一番ストレスを感じていた子供たち(14歳未満)に1日1時間1キロ圏内で大人同伴の散歩が許可されました。

    5月2日から、14歳以上のすべての人に、年齢層別の時間枠指定での散歩が1日1時間、1キロ圏内、基本は単独、同居人となら2人までという制限付きで許可されました。

     

    (商店が開き、少しずつ人が増えてきています)

     

    5月4日からデスカラダと呼ばれる段階的ロックダウン解除行程開始。0~3の4つのフェーズを経て最終的に6月末までにニューノーマルに移行を目指すもの。全国一斉に5月4日からフェーズ0に入りましたが、次のフェーズへの移行はスペインに17ある自治州毎にCovid19感染状況や経済的および社会的な状況を総合的に分析し、中央政府の厚生省が移行可否を判断したので、感染者や犠牲者の多かったマドリッドやバルセロナなど大都市は次フェーズへの移行が遅れました。

     

    (ロックダウン以来ずっと中止されていたスペイン広場の大規模改装工事が、ようやく再開されました)

     

    フェーズ0では美容院が条件付きで解禁になり、ロックダウン中に髪が伸び切った人たちが殺到!(私もその一人でした)

    5月21日にスペイン全土でマスク着用が義務化。これ以前はマスクの有効性に議論がありましたが、この日以降、屋内外を問わず2メートルの安全距離を確保できないすべての場所で、6歳以上のすべての人(健康上の理由で着けられない人は除く)を対象にマスク着用が義務付けられました。警戒宣言解除後もマスク着用義務は継続されます!

     

    (ソーシャルディスタンスを空け、マスク着用)

      

    フェーズ1までは基本、不要不急な外出は制限されたままでした。地下鉄やバスなど公共交通機関は座席の間に空席を設け、2メートル以上の距離を保つなど、厳しく規制されていました。

     

    (地下鉄入口には「あなたがみんなお守り、みんながあなたを守る、マスク着用は義務です!」という表示)

     

    マドリッド5月25日からフェーズ1になり、ようやく自宅に同居する以外の人と会うことができるようになりました。また、屋外テラスでの飲食が人数制限付きで解禁されたので、2mの距離を保つなど規則を守れば、お友達と会ってビール片手におしゃべりできるようになりました。なんと嬉しかったことか!

     

     

    (マヨール広場のテラス席にもようやくちらほらと人が)

     

    マドリッドがフェーズ2に移行した6月8日からは、地下鉄、電車、バスなどの座席の100%利用が解禁となりました(マスク着用必須)。

     

     

    (地下鉄のエスカレーターも距離を空けて!というシール)

     

     

    (地下鉄内のいたるところに、人と人との距離を保ちましょう!というシール)

     

    6月6日出された中央政府の政令によって、それまでスペイン中央政府が一元的に掌握していた警戒事態措置に関する権限が各自治州政府に移譲され、フェーズ3からニューノーマルへの移行の日時と条件は各自治州政府の判断に委ねると発表されました。

     

     

    (地下鉄ホームのベンチにも席の間を空けて!というシール)

     

    6月15日、最初にニューノーマルに移行したのはガリシア州、次いで6月19日からカンタブリア州、バスク州、カタルーニャ州が移行。それ以外のすべての自治州は21日から移行。マドリッド州は一番ペースが遅れていて、今日6月21日の警戒宣言解除の時点で未だフェーズ2でしたがが、20日に自治州令を発令して、7月5日まではある意味フェーズ3に相当する制限を課し、7月6日移行に完全なニューノーマルへの移行する旨を発表し、細かい制限事項を示しました。

     

    (地下鉄ホームにも乗車位置にも、距離を空けましょう!のシール)

     

    今日、6月21日から、スペイン全土で完全に警戒事態が解除され、県や自治州をまたぐすべての移動が可能になります。

    並行して、今日からEU加盟国・シェンゲン圏内の国々からのスペインへの入国制限が取り払われます(ポルトガルのみ7月1日から)。昨日まで入国時に義務化されていた14日間の隔離措置も解除されます。

     

    (地下鉄ホームを上から見るとこんな感じ)

     

     

    (こんなガラガラな地下鉄車内も、来週からはもっと混雑しそうです)

     

    スペインの観光産業では、ホテル、レストラン、電車・バス・専用車などの交通機関、ガイドなど、各分野ごとに国が定めたCovid 19予防の厳しいプロトコルを守って、安全なスペインへツーリストの皆さんに早く戻って来ていただけるよう頑張っています。

     

     

    みゅうも、皆さんとスペインでまたお会いできることを、心よりお待ちしております!

     

     

     Lucymama


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