オペレッタ = La Vie Parisienne = を鑑賞 / オッフェンバックへのオマージュ みゅうパリ ブログ記事ページ

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    オペレッタ = La Vie Parisienne = を鑑賞 / オッフェンバックへのオマージュ


    2020-01-11

  • メッスの中心、サンテチェンヌ大聖堂から坂を下りモーゼル川に架かる橋を渡ると、現在も使用されているオペラ劇場としてはフランス最古のオペラ座があります。

     

     

     

    人気のオペレッタ la Vie Parisienne
    (オッフェンバック作、パリの生活)の初日に鑑賞する機会がありましたのでその模様をお届けします。

     

    750席収容の場内は、開演を待つ市民で全カテゴリー満席でした。年明けの最終日までチケットは完売とのこと。

     

     

     

    シャンゼリゼのモーツァルトと称され、親しまれていたジャック オッフェンバックは、ドイツのケルンで生まれ、後にフランスに帰化したユダヤ人作曲家、本年生誕200年を迎えています。
    激動の時代にあって、風刺と機知に富んだオペレッタの傑作を次々に世に出しました。中でも la Vie Parisienneが有名で、数々の著名な演出家の作品がありますが、今回上演されたのは故ジェローム  サヴァリ演出のバージョンです。
    2002年にパリ オペラコミック劇場で初演、その後フランス各地はもとより、ドイツのライプチヒ、ドレスデン、イタリアのトリエステ、ベルギーのリエージュ、中国の上海、香港、米国ワシントンのケネディセンター等で上演されています。(写真:上海公演のポスター)

     

    軽快な音楽と共に、幕が上がるとそこはパリの西駅。スエーデンの貴族夫妻が到着、宿泊のグランドホテルスタッフが出迎えるという設定。国鉄ストで混乱するフランスの今 も巧みに台詞に取り入れ、場内の笑いを誘う場面も。
    浮浪者、サンタさん、ジャック オッフェンバック本人 (?)、ホテルのメイドを含む多彩な登場人物が繰り広げる赤裸々な人間模様。時には退廃的な当時の世相や歓楽街をコミカルに写し出し、ストーリーを綴っていきます。陽気でエネルギッシュなカンカンのバレエは圧巻。
    フィナーレはシャンゼリゼのモーツァルトにふさわしい凱旋門をバックにカンカンのアクロバットバレエ。幕間休憩を含む3時間があっという間に過ぎました。(写真:フィナーレの模様 ベルギーリエージュ公演より)

     

     

    (友)


    La Vie Parisienne
    上演スケジュール
    2020年元旦まで   metz opera
    1月18日、19日 パリ南郊 massy opera
    10月  Reims theatre opera 予定。

     

     

     


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