ユネスコの「世界記憶遺産」! バイユーのタペストリー博物館 みゅうパリ ブログ記事ページ

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    ユネスコの「世界記憶遺産」! バイユーのタペストリー博物館


    2017-12-22

  • フランス、ノルマンディー地域にある港町バイユー。フランス人にバイユーと聞いて何を連想するか聞けば、ひとつはノルマンティー上陸作戦。ドイツ軍に占領されていたバイユーに上陸したイギリス軍は1944年、いち早くバイユーの街を開放しています。
    そして、もう一つが世界遺産にも認定されているタペストリー(刺繍画)です。現在は、バイユーのタペストリー博物館に展示されています。

    バイユーのタペストリーは、中世のヨーロッパ文化、風俗を知る上で、非常に貴重な文化遺産のひとつと捉えられ、2007年よりユネスコの「世界記憶遺産」に登録されています。長さ70メートル、幅50㎝の麻布に、600名以上の人物象、200頭の馬、40艘の船、数百匹の犬や鳥獣などの生物が描かれています。


    なぜここまで長いのかというと、この刺繍画は、1066年のノルマン・コンクエストの物語を絵巻物のように語っているからなのです。


    ノルマン・コンクエストの主人公は、ウィリアム征服王。これは、高校の世界史の授業でも出てきました。ウィリアムは英語読み。フランス語だと、ギヨームなので、フランスではギヨーム征服王と呼ばれています。


    バイユーのタペストリーの物語を要約すると:
    時は11世紀のイングランド。王様のエドワード懺悔王は跡継ぎがいなかったので、有力貴族のひとりハロルドを呼び出して、後継者はまたいとこのノルマンディー公ギヨームにすると告げました。そしてハロルドは、それを承認する誓いも立てました。

    タペストリーは、このエドワード懺悔王が後継者を告げるところから始まります。

    中央に座るのがエドワード王。EDWARD REXと上に描いてある。

    しかし、エドワード懺悔王が没すると、何食わぬ顔してハロルドはハロルド2世として王位についてしまったのです。


    それを知った、ギヨームはフランスのノルマンディーから王位を奪還するためにイングランドに攻めていきます。


    フランスからイングランドに攻めていくのですから、当然船に乗っていきます。ギヨームは配下のノルマンディー諸侯のみならず、フランス中から領地を求める小貴族の次男以下を募り、大船団をつくります。

    そこでは、職人たちが木を切って、船を作っている場面がタペストリーでは描かれていて、当時の造船技術の歴史的な資料になっています。

    海を渡る時に、ちらっとモンサンミッシェルがあらわれるのも、面白いところです。

    後方の山の上に神殿のような建物がありますが、これがモンサンミッシェル。隣には、MICHAELISと記載があります。

    イングランドに上陸し、優秀な騎馬や相手の戦術ミスなどで、ギヨームはハロルド2世を倒します。これが有名な1066年のヘイスティングズの戦いです。

    その後、ハロルド2世の戦死と敗残兵追撃の場面でタペストリーは終わっているのですが、このタペストリーを保存している博物館の日本語オーディオガイドが非常によくできていて、講談を聞いているような語り口でこの世界遺産の刺繍画を鑑賞できるようになっています。

    この物語は、ギヨーム征服王の視点から語られているので、歴史的な公平さという観点からは、おそらく「?」が付くのでしょうが、とにかくタピストリーの人物、動物の表現と物語の語り口に引き込まれます。


    高校生の時に来てれば、もっと世界史の授業楽しめたのに...と後悔しても始まらないのですが、歴史好きにも、興味がないと思っている方にも、感動ものの体験ができますよ!

    バイユーのタペストリー博物館を訪れる、「2018年8月12日(日)限定 大潮のモン・サン・ミッシェルへ行く2日間 ~どろんこウォーキング体験~ (1泊2日ホテル宿泊付き)はこちら

    (渦)


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