フランスの幼稚園児が学ぶ、恋愛入門♡ みゅうパリ ブログ記事ページ

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    フランスの幼稚園児が学ぶ、恋愛入門♡


    2021-04-18

  • 4月の初めにとうとう学校の閉鎖を余儀なくされたフランス。4月5日から1週間は自宅学習、4月12日からは全国一斉に2週間のイースターバカンス、4月26日からは幼稚園と小学校が登校再開、翌週から中学・高校が登校再開、と発表されました。先生も急いで課題の準備です!

    年長組の息子がもらってきた課題。先生からの説明は一切なし!こんなざっくりなところもフランス的。この一年間、Le Loupというオオカミくんが主人公の絵本シリーズを使って勉強をしているのですが、数週間前から勉強している本のタイトルは、『オオカミくん、恋人を探す』フランス語のタイトルは、“Le Loup qui cherchait une amoureuse”.

    どんなお話かというと・・・

     

    春を迎え、主人公のオオカミくんは周囲の動物という動物が、恋人とじゃれ合っているのをみてイラついています。なぜなら、彼には恋人がいないから。でも、恋人の作り方がわからない!そこで周囲に聞きます。

    ミミズク先生は『恋とは落ちるもの』といい、友達からは『着飾るんだよ』とか、『詩を読んで愛の言葉を学ぶべし』とか、『花束を用意しなくちゃ』などとアドバイスをもらいます。そして準備万全で森へ出かけたオオカミ。最初に出会ったセレブ系メスオオカミにいきなり声をかけるも、超上から目線の相手にあっさりフラれます。『恋愛なんてわからねぇ!』と悲しみに打ちひしがれている時、偶然出会ったちょっとガサツなオオカミちゃんと恋に落ち、最後はハッピーエンド♪

     

    さて、幼稚園児はここから何を学ぶのでしょうか???

    まずは、お話に出てくる場面のカードをハサミで切って、ストーリーの流れに沿って並び替えて貼ります。

    ハサミで切ったり、糊付けの作業をしている間は静か。。

    次はボキャブラリーの勉強。

     

    半分に分かれた単語を線で結びます。例えば、左側3番目の絵のテレビは、Télévisionなので、右側の一番上と結びつく、といった具合です。一番最初の写真にある単語集を見ながらでも恐らくOK。この単語集、『恋人』やら、『恋仲になる』、『詩を読む』など、おませな単語が出てきて、さすがアムールの国!

    続いて数の勉強。

    小さなオオカミくんの影が幾つあるか、数えています。

    さらに単語と綴りの勉強。

    左の枠の中と同じ綴りに〇をつける問題。平仮名と違って、アルファベットは単語を認識する必要があるので、こうした練習で覚えていくようです。

    最後はアルファベット塗り絵。

    今回はNの文字を、楷書体の大文字・小文字、筆記体の大文字・小文字で色分けをして塗っていきます。この作業を始めると、10分程度の静寂が訪れます(笑) 自宅学習の機会が増えた産物の一つに、『子ども達の塗り絵が上手くなった!』と先生が話していましたが、私も↑この手の塗り絵にお世話になっています!フランス語では、coloriage magique abécédaire と検索すると出てきますよ。

    オオカミくんのお話も、YouTubeなどで原作が見れます。一見、ダメキャラなオオカミくんですが、他のシリーズではユーモアセンスたっぷり。むしろ惚れましたわ♪


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