ランス名物、ビスキュイ・ローズ みゅうパリ ブログ記事ページ

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    ランス名物、ビスキュイ・ローズ


    2019-08-26

  • シャンパンで有名なランス。言わずと知れたもう一つの名産がこれ、ビスキュイ・ローズ(BISCUIT ROSE)。

    ビスキュイとは、ビスケットのこと。ローズとは、ピンク色のことで、ピンク色のビスケット、という意味です。

     

    ちなみに、ビスケットの語源は、ビス(2回)+ キュイ(焼く)で、2度焼きのこと。フランスの中世では、バターがたっぷり入ったこのお菓子はすでに食べられていたようで、カリッと焼き上げるために、2度焼いていたそうな。そこで、ビス(2回)+ キュイ(焼く)、と呼ばれるようになったそうです。

     

    このビスケットがランスでうまれたのは、17世紀の後半、ランスのパン職人の知恵からでした。パンを焼いた後のかまど。パンを取りだしたあとも、かまどの中の温度はまだ高温のままになっています。この熱、何かに使えないか、と考えます。

     

    そこで、2度焼きするための生地を考えるのです。パンを焼く際に一緒にかまどにいれて、パンを取りだした後も、そのまま入れておく。この2度目のやきによって、カリッ、サクッの歯ごたえが特徴のビスケットが誕生したのです。

     

    ランスのビスケットはだんだんと評判を呼び、ランスの町にビスケット専用の工場がたったのは、1756年。

    その約20年後、1775年に、ルイ16世の戴冠式がランスで行われました。その時に、シャンパンとともにふるまわれたのが、このビスケット・ローズ。王も気に入り、その後王室ご用達のビスケットとなりました。

     

    ちなみに、ピンク色にも歴史があります。ランスのビスケット、もともとは白かったのです。バニラ風味にするために、バニラ・ビーンズの砕いたものを生地に練りこんでいました。どんなに小さく砕いても、バニラ・ビーンズの粉ですから、黒っぽいわけですね。ビスケットの生地が白いと、焼き上げたときにこのバニラの黒い点々が目立つ。そこで、ピンク色を生地に加えることになりました。

    ビスキュイ・ローズとして定着したお菓子は、1845年にFOSSIER氏によって買われ、ランス名物は、FOSSIERのビスキュイ・ローズと呼ばれるようになりました。

    ランス名物のFOSSIERビスケット・ローズ。現在でも、もちろん、2度焼き。

     

    その後、ビスケットをワインの中に浸して食べる、習慣がはじまります。このビスケット・ローズは、シャンパンにつけてたべるお菓子なんです!そのまま、たべてもとてもおいしいのですが。

    FOSSIERの売りは、いい材料と、しっかりと焼きがはいっているので、シャンパンのなかにつけても、形崩れしないですよ、というもの。ぜひ、皆さん、FOSSIERのビスケットを手に入れて、シャンパンにつけて食べてみてください。

     

    ランスに行けば、FOSSIERの直営店もあり、試食できます!

    軽いお菓子なので、店員さんの目を気にしつつも、どんどんたべてしまいました。

    Magasin Fossier Reims Cathédrale

    25 cours Jean-Baptiste Langlet , 51100 Reims

    Tél : 03 26 47 59 84

    [みゅう]のシャンパンツアー、ランスの自由時間の間に、直営店に行けますよ!

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