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スペインに桃源郷がありました!
桃、桃、もも、モモ・・・・桃の花でいっぱいです。
ここはマドリッドから南東に360㎞ほど、ムルシアの少し手前にある、シエサ(Cieza)という町です。
セグーラ川(Rio Segura)が蛇行する沃野に開けたのどかな町。
昔から野菜や果物の生産地だったそうですが、特に桃やスモモ、梅などの生産に力を入れてきたこの町、現在ではヨーロッパ最大の桃の産地。
以前、スペインの旅行雑誌で見た風景、ピンクのグラデーションや緑や黄色、まるで色のモザイクのようなあの景色が忘れられず、今年ついに桃の花咲くシエサにやってきました!
本当に、色のモザイクです。
この町では、年間を通して、桃を市場に供給できる時期を長くするため、早生から晩生まで様々な品種を栽培しているそうで、その開花時期も2月初めから3月までと長く、異なる品種の桃が次々を咲くため、花が満開のもの、既に葉になって緑のもの、これから咲くものがあり、花の色も品種によって異なるため、色のモザイクが出来上がるのだとか。
私たちは町の中心地にあるホテルに泊まりましたが、ホテルから川を隔てた向こうにアタラヤ山がそびえ、そこまでの沃野も桃の花でピンク色に染まっていました。
町の周りを蛇行するセグーラ川沿いを歩いたり、アタラヤ山中腹にある祠までトレッキングしたり、桃や梅の花、そして野の花を堪能しました。
アタラヤ山の中腹にある祠
この町の始まりはアタラヤ山の隣にそびえるアラブの砦(Castillo de Siyaza)だったとか。
このアタラヤ山を取り巻くひろーい地域に桃の畑が広がっているので、歩いてはなかなか行けない。とはいえ、自家用車でもどこへ行けば見ごろな花があるのかわからない・・・
ということで、ツーリストオフィスで紹介してくれた現地ガイドさんがランドローバーで連れて行ってくれる、ミニお花見ツアーに参加しました!
花の間引き作業をする人たち
ガイドのフアンさん。
町中を歩くと、あちこちにこんなものが。
Floracion en Cieza (シエサの花盛り)というプロモーショングッズ。
私たちは一生分の桃の花を堪能して、最高に幸せな気持ちにさせてもらいましたが、こんなに素敵なこの町の花見があまり知られていないことが不思議でした。
マドリッドからシエサまで直行の特急アルタリアで3時間40分、想像していたよりずっと近い桃源郷でした。
この時期にスペインにおられる方、是非、シエサへお花見においでください。
絶対に来てよかったと思えるはずです。
Lucymama
スペインの桃源郷、シエサ(Cieza)
2017-03-12
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