ジェロニモス修道院
ポルトガルの首都であるリスボンにはベレン地区と呼ばれるエリアがあり、ジェロニモス修道院はそのエリアにあります。世界遺産となっている「リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔」を構成する要素の一つとしても有名で、マヌエル様式による建物では最高傑作とも謳われる建築物として知られています。
この修道院は、マヌエル1世によって創設されたもので、ヴァスコ・ダ・ガマが海外遠征した際に得た莫大な富をつぎ込まれました。着工されたのは16世紀の初めでしたが、それ以降300年を超える歳月が費やされ、19世紀になってようやく完成に至りました。修道院の近隣には当時を記念して建てられたモニュメントなどもあります。中庭の美しさや修道院自体の建物の見事さは大航海時代の栄光を現在に伝えており、数多くの観光客が訪れてやまない観光スポットの一つになっています。

見どころ
リスボンにあるジェロニモス修道院は、大航海時代に輝かしい黄金期がポルトガルにもたらされたことを象徴するような記念碑的な存在で、贅を尽くした装飾の数々は眺めるだけでため息が出るような華麗さです。修道院に取り入れられているマヌエル様式は、ポルトガルが誇る財力を元手として発展を遂げた建築様式ですが、修道院のそこかしこに施されている浮彫が目を引き、珊瑚や天球儀、ロープといった海洋にちなんだモチーフや、異国に生息する動植物などが再現されたモチーフを目にすることができます。
また、サンタ・マリア聖堂と呼ばれる聖堂が併設されていて、この聖堂では柱部分にも彫刻が模られています。天井部分を支えるような形で重厚なリブが存在感を醸し出し、観光客を迎えてくれます。
修道院の南門は、1584年の天正少年使節団の訪問を迎え入れた壮麗な造りになっています。南門上部には、聖母マリアの像をメインとして、24名の聖人達や高位聖職者などの像が配置されていて、こうした数々の彫刻は見る者を圧倒する迫力さえ感じさせます。
そして、ジェロニモス修道院の中で最大の見どころは、修道院の中庭をぐるりと囲むように位置している回廊です。この回廊には、まるで純白のレース細工を彷彿させるような、繊細で優美な彫刻が施されているのが特徴的で、壮大な雰囲気の建築空間に華を添えています。建物のダイナミックな外観とは裏腹に、内装のきめ細やかな装飾の数々が、ジェロニモス修道院をより一層壮麗な雰囲気にしています。リスボンを訪れた際には忘れずに訪れたい場所です。


 
				
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