ドイツ デューラーの家の観光・見所について

デューラーの家

デューラーの家

デューラーの家は、ドイツのニュルンベルクにある、北方ルネサンスの芸術家アルブレヒト・デューラーが、1509年から生涯を閉じる1528年まで暮らした家です。アルトシュタットの北西、ニュルンベルク城のカイザーブルグ地区の近くに位置しています。
1420年頃建てられた5階建ての家で、上層階は木骨造であるのに対し、下層2階は砂岩造りとなっており、建物全体の構造は入母屋造りです。1501年、この建物は商人であり、天文学者でもあったベルンハルト・ヴァルターに購入されました。ヴァルターは家を改造し、展望台となるように屋根に小さな窓をつけました。1504年にヴァルターが亡くなると、1509年にデューラーが購入しました。
1871年から、デューラーの家はデューラーの生涯や仕事に関する博物館となっています。1944年、連合軍の爆弾により大きな被害を受けましたが、1949年に再築されました。しかし、博物館が再オープンしたのは、デューラー生誕500年の1971年です。

見どころ

ドイツのニュルンベルクのデューラーの家の博物館では、デューラーのすべてのファセットや仕事を見ることができます。スクリーンルームでは、デューラーの仕事の視点をユニークな物語仕立てにした、「アルベル・デューラー・ノリカス」というマルチビジョンのショーが見られます。また、博物館のメインアトラクションともいえるのが、デューラーの時代の芸術的なテクニックがデモンストレーションされるワークショップです。
2010年以来、デューラーの家の展示物が大幅に変更されています。エントランスでは、1500年に描かれた自画像をもとにしたデジタルのデューラーが、訪問者を招き入れます。デューラーの生涯と作品が、鮮明にメディアステーションで蘇り、43年間の芸術家人生の中から選定された作品を表示しています。
3階にあるグラフィック・キャビネットは、展示物を変更するスペースとして作られています。歴史的な建物を、視覚的に見えるようにすることに成功しています。
また、興味深いイベントとしては、デューラーの妻であるアグネス・デューラーのコスチュームを着たガイドによるツアーがあります。ボンネットをかぶり、エプロンをつけ、大きな鍵束を持っています。アグネス・デューラーのコスチュームを着たガイドは、博物館の案内をするだけではなく、面白い逸話なども聞かせてくれます。その他、アグネス・デューラーの声による、オーディオツアーなども行われています。