スイス アッペンツェル郷土博物館の観光・見所について

アッペンツェル郷土博物館

アッペンツェル郷土博物館

アッペンツェルは、オーストリア国境からもほど近いスイスの東端に位置する小さな村で、スイスの昔ながらの伝統的な雰囲気が残されている街の一つです。村人のおよそ6割の人々が牧畜、酪農といった農業に従事していることでも知られるこの村には、アッペンツェルに伝わる古き良き伝統や歴史、民族衣装などに触れることができるアッペンツェル郷土博物館と呼ばれる博物館があります。
アッペンツェルの街自体は、スイスと聞いて思い浮かべられるような標高の高い山や高級なリゾート地があるわけでもありませんが、切妻屋根が特徴の可愛らしい雰囲気の家並み、緩やかに広がる牧草地の風情が見られる場所で、商業的な観光地とは異なる、独自の雰囲気のある村です。そうした穏やかな街に伝えられている美しいレースの刺繍や丁寧な手仕事などに使われる様々な器具などが展示されているのが、アッペンツェル郷土博物館です。小さな村が経てきた歴史的背景や、人々の農村の暮らしを身近に感じることのできる場所になっています。

見どころ

雄大な大自然が広がるスイスの中でも、アッペンツェルは刺繍や伝統的な工芸品など、質が高く美しい工芸が現在にも伝えられている村として知られています。この地に伝わる地方色豊かな民芸に触れられるのも、アッペンツェル郷土博物館の魅力です。アッペンツェル地方には、昔からライトブルーの糸などを使い、清楚で繊細な雰囲気のステッチが施されるレースの刺繍が伝えられています。このアッペンツェル郷土博物館には、そうした刺繍のコレクションが並んでいるので、細かくかつ丁寧に一針一針縫われている作品を眺めていると、いつのまにか優しい気持ちになってきます。刺繍の作品の他にもスイスの雑貨なども展示が行われているので、特に女性が訪れると、時間を忘れてしまいそうな魅力のある場所の一つです。煌びやか、華やかといった雰囲気というよりは、控えめな上品さが漂う、作り手の温かみが伝わってくるような優れた作品に出会うことができます。刺繍の他に、鮮やかな赤や青などで彩られたステンドグラスや、素朴な感じのする民族衣装を眺めて楽しむこともできます。展示されている民族衣装の中には、凝った装飾がなされているものもあるので、細かい部分までぜひご覧ください。
博物館は古い建物を利用しているので、アッペンツェルで農業に使用されていた農具などが展示されている部屋では、まるで当時の納屋に迷い込んでしまったかのような雰囲気が漂っていて静かな昔の村の様子に想いを馳せることができます。