スペイン トレド聖体祭の観光・見所について

トレド聖体祭

トレド聖体祭

トレドは「スペインに一日しかいないなら迷わずトレドへ行け」と言われるほど、情緒あふれる美しい古都で世界遺産に登録されています。三方に流れるタホ川に囲まれた丘の上に広がるトレドの街は、6世紀に西ゴート王国の首都として栄え、中世の雰囲気をそのまま残しています。旧市街地は重厚な石造りや煉瓦の建造物と石畳の細い路地が迷路のように入り組み、中世に迷い込んだような錯覚に陥ります。街の中心には繁栄した時代の象徴でもあるトレド大聖堂があり、道に迷っても大聖堂をめざして歩けば街の中心部に巡りつくことができます。年に一度、聖体節の日には「トレド聖体祭」が開催されます。トレド大聖堂の宝物室のなかでも最も重要な価値を持つといわれる聖体顕示台。普段は大聖堂内の宝物室に保管されていますが、聖体節の日にだけ、山車となってトレドの街中を練り歩きます。

トレド聖体祭1

見どころ

街の中心にあるトレド大聖堂はスペイン・カトリックの総本山でもあり、内部はルネッサンスとバロックが混在した22の礼拝堂を配しています。聖器室の天井にはナポリ出身の画家ジョルダーが描いたフラスコ画で覆われ、スペインの代表的な画家エル・グレコの傑作「聖衣剥奪」「十二使徒」が展示されています。ステンドグラスはため息がでるほどの美しさで圧倒されます。年に一度、聖体節の日に「トレド聖体祭」が開催され、宝物室に保管されている聖体顕示台がお披露目されます。16世紀の聖体顕示台にはコロンブスが一度目の航海で持ち帰ったという金が施されています。歴史的にも大変価値のあるその聖体顕示台が、聖体節の日のみ、トレドの街を山車となって練り歩きます。旧市街では家々が古くから保管しているタペストリーを外壁に下げるなどしてこの日を祝います。