ドイツ ザクセンハウゼン地区の観光・見所について

ザクセンハウゼン地区

ザクセンハウゼン地区

中世に恵まれた水運を生かして商業都市として発展し、ドイツで第5の規模を誇るのがフランクフルトです。世界的な文豪ゲーテの生誕地として有名で、現在ではドイツや欧州の銀行が本社を置き、ドイツ国内で唯一高層ビルが建ち並ぶ景観が広がる金融都市としても知られています。日本からの直行便や国際線の乗り入れも多く、旅行者も多く訪れる街です。中世に世界で初めてメッセ(見本市)がここで開かれており、現在でもモーターショーや書籍フェアなどのメッセが盛んです。フランクフルトはドイツ屈指の近代都市ですが、他の都市と同様に新市街と旧市街に分かれていて、観光の中心となるのは旧市街です。旧市街の中心はゲーテの生家であるゲーテ博物館や市庁舎、大聖堂などの文化遺産のあるレーマー広場であり、中世の歴史が色濃く感じられ散策にもってこいのところです。ここのすぐ北側にあるハウトヴァッヘ、そこから西に抜ける「食いしん坊横丁」の異名のあるグローセ・ボッケンハイマー通りにかけてはショップやレストラン、デリカテッセンが点在し、ショッピングやグルメを楽しみながら回れます。レーマー広場の南端を流れるマイン川を渡ると、古い街並みとリンゴ酒で有名なザクセンハウゼン地区です。マイン川の南岸を川に沿って通っているのが博物館通りで、道沿いにはシュテーデル美術館やドイツ映画博物館、応用美術博物館など10を超える博物館が並んでおり、ヨーロッパ文化や美術に興味のある方は必見の場所といえます。

見どころ

フランクフルトの人気の観光名所の一つ、ザクセンハウゼン地区はマイン川の南岸にあり、8世紀の古文書にはその名が記されていたとされる古い街で、今なおその当時の面影をとどめています。多くの博物館が建ち並ぶ博物館通りや、伝説の酒売りおばさんが甕を背負い行商したといわれるクラッパー小路などの見どころがあります。ドイツと言えば真っ先に思い浮かぶお酒はビールですが、ここフランクフルトではザクセンハウゼン地区が名産のリンゴ酒(アップルワイン)に軍配が上がります。リンゴ酒はリンゴをしぼって発酵させたもので、アルコール度数はビールと同程度の5.5パーセントなので、女性でも気軽に飲めるアルコール飲料です。リンゴ酒は酸味が強い独特の味で、そのままか炭酸入りのミネラルウォーターで割っていただきます。水よりも安く買えるのがリンゴ酒なのでお酒好きには堪らない地区ともいえます。ザクセンハウゼン地区は伝統的なドイツ料理の店やリンゴ酒が飲める居酒屋が多く集まるところで、食事やお酒を楽しむならぜひとも訪れたいエリアです。庶民的で気さくに入れる店が多く、日本語のメニューが置いてある店もあるのでドイツ語や不自由でも心配はいりません。天気の良い日は店外の木陰のテーブルで道ゆく人を眺めながら、あるい地元の人に混じってバンドの演奏を楽しみながらの食事は旅の大きな思い出になります。お酒が苦手な方でも伝統的なドイツ料理やドイツ菓子などの美味しいカフェがあり、充分に楽しめるエリアとなっています。