イタリア マナローラの観光・見所について

マナローラ

マナローラ

イタリア北西部に位置するリグーリア州にあるマナローラは、崖の上にある小さな町です。海岸沿いの崖に建ち並ぶ色彩豊かな家々の光景が文化的景観として評価され、その他4つの集落であるモンテロッソ・アル・マーレ、ヴェルナッツァ、コルニリア、リオマッジョーレと共に、世界遺産「チンクエ・テッレ」として、人気の観光地の一つとなっています。中でも、マナローラは、青く美しいリグーリアの海岸沿いにある、険しく切り立った崖の上で、カラフルで可愛い家々が張り付くように建っている光景が特徴で、魅力的な町です。また、マナローラは、漁業と合わせて、ワインの醸造を主要な産業の一つとしていて、デザートワインであるシャケトラが有名です。シャケトラは、チンクレ・テッレだけで生産される幻のワインとして知られ、ここマナローラは、その希少なワインを醸造している町として有名です。独特な風味のあるこの高級ワインを求めて、この町を訪れる観光客も多くいます。

マナローラ1 マナローラ2

見どころ

マナローラは、チンクエ・テッレの中でも2番目に小さな街です。この街の見どころは、「イタリアでもっとも美しい村」の一つと言われている、町全体の風景です。海側に見えるのは崖壁に建ち並ぶ家々の風景、そして、崖とは逆側に見えるのが山の頂上から続く段々畑の光景で、どちらも必見の絶景スポットです。もともと、この辺りは平地ではない上、肥沃な土にも恵まれていませんでした。そのため、険しい斜面の岩を削るなど努力と工夫を重ね、現在のような段々畑を作り、ぶどうの栽培を始め、高級ワインと呼ばれるシャケトラの醸造を盛んにさせました。バラ窓が美しいサン・ロレンツォ教会は、マナローラの守護聖人であるサン・ロレンツォのために建てられたシンプルながら趣のある教会です。教会内では、守護聖人サン・ロレンツォの姿が描かれた天井画を見ることができます。また、隣町であるリオマッジョーレとを結んでいる「愛の小道」と呼ばれる海岸沿いの散歩道は、その名の雰囲気とは異なり断崖絶壁に続く遊歩道ですが、そこからの眺めはとても美しく、必見のスポットです。特に夕日が沈む頃に見える海の景色は、その名のとおり、ロマンチックな雰囲気を醸し出しています。歩道の途中には、恋人たちが愛を誓ったり、確かめ合ったりすることで有名なスポットがあり、恋人たちの心が離れないことを願って付けられた、たくさんの愛の南京錠が掛けられています。