イタリア シエナ歴史地区の観光・見所について

シエナ歴史地区

シエナ歴史地区

シエナはイタリア共和国のトスカーナ州中部に位置する都市です。ヨーロッパ中世においては金融業で繁栄し13世紀から14世紀にかけて繁栄の絶頂を迎えました。その豊かな経済力からイタリア・ルネサンスにおける芸術運動の有力な中心地として多くの芸術家が集いました。しかし14世紀以降は黒死病が猛威を振るい、街の市民と貴族層の争いが激化したこともあって、数多くの政変や革命を積み重ねた動乱の都市でもあります。中世の美しい街並みがあたかもタイムカプセルのように保存されている旧市街は「シエナ歴史地区」として世界遺産にも登録されています。各時代ごとのゴシック、ルネサンス、バロックの様式による建築物や芸術作品に接することが出来るのが魅力です。イタリアの他の都市と比較して治安の良さで高い評価を受けている街でもあります。シエナにはコントラーダと呼ばれる特有の地域共同体があり、中世からの長い伝統を受け継いでいます。地区ごとにそれぞれの象徴をデザインした旗が掲揚されており、カンポ広場で開催されるパリオという呼び名の地区対抗競馬は地元の住民のみならず観光客にも人気の伝統行事です。

シエナ歴史地区1 シエナ歴史地区2

見どころ

シエナの街の中央に位置するカンポ広場はシエナ歴史地区の象徴的観光名所であり、扇のような緩やかな曲線を描いた特徴的な形をしていて「世界で一番美しい広場」という名声を誇っています。そのカンポ広場に面して圧倒的な存在感を示しているのが14世紀初めに完成したエレガントな造形美のプッブリコ宮殿です。3階は市立美術館となっていて、絵画史上シエナ派と呼ばれる画家の手になるフレスコ画などが数多く公開されています。またプッブリコ宮殿左隣に天高くそびえるのがマンジャの塔です。レンガで造られた鐘楼で、高さは102メートル。この塔の頂上に登ると赤いレンガ色に染まったシエナ歴史地区の美しい街並みが一望出来ます。どの観光客も絶賛する光景ですので一度は足を運んでみましょう。また市の中心部にあるカステルヴェッキオの丘に建造されたシエナ大聖堂も見逃せない観光スポットです。イタリアで最上の美しさと称される正面のファザードや、白と黒のコントラストが目を惹きつける大理石造りの外壁は見る者を圧倒する迫力です。外観のみならず、内部もピッコリーミニ図書館の壁画、説教段、床面の装飾といった見所が少なくありません。数多くの歴史的建築物に囲まれて石畳の坂道が巡らされているシエナは、街そのものが中世の時代を保存した美術館のようです。また毎年2回催されるお祭りパリオでは、地元の人々が中世の服装をして行列を組んで歩くのを見ることができます。また、カンポ広場で地区対抗の競馬も行われますので観光客の大きな人気を集めています。グルメに興味がある人は街中のお店でシエナの伝統料理「ピチ」に舌鼓を打つのも良いでしょう。