イギリス ウィンダーミア湖の観光・見所について

ウィンダーミア湖

ウィンダーミア湖

ウィンダーミア湖はイギリス北西部カンブリア州の湖水地方にある湖で、南北に細長い形が特徴です。湖水地方には16の大きな湖と無数の小さな湖が点在しており、その中でウィンダーミア湖は最大の大きさを誇っています。湖岸は豊かな自然に恵まれ、ウィンダミアやボウネスといった湖岸沿いの街をめぐるクルーズが観光客に人気のリゾート地です。この地方は古くからリゾート地として栄えており、その発展が始まったのは産業革命期のことでした。鉄道の開通により容易に他の都市と結ばれるようになり、ロンドンやマンチェスターといった都市部の人々がゆったりとした休暇を過ごすために訪れる地として選んだのが湖水地方だったのです。人々は目の前に広がる手付かずの壮大な自然に身も心も癒されたことでしょう。美しい自然に囲まれる湖水地方は英国ロマン主義詩人ワーズワースや、ピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターが愛したことでも有名です。ウィンダーミア湖岸には彼らゆかりの地が残され、それもまた観光客の人気を呼んでいます。

ウィンダーミア湖1 ウィンダーミア湖2

見どころ

鉄道駅のあるウィンダミアから徒歩で30分、細長いウィンダーミア湖の中心部にボウネスという町があります。この街の桟橋から多くクルーズ船が発着することもあって観光地として栄えており、町には観光客向けのレストランやカフェ、土産物屋などェ軒を連ねています。古くから栄えていただけあって町並にも趣があり、散策するだけでも充分に楽しめます。また「ビアトリクス・ポターの世界」というピーターラビットの物語の世界を再現した展示館があり、子供だけでなく大人も楽しむことが出来ます。ボウネスの桟橋から歩いて30分ほどのところにはブラックウェル館というアーツ&クラフツ建築様式のカントリーハウスがあります。アーツ&クラフツとは産業革命の反動で起きた古きよき時代の手工業への回帰運動であり、イギリスで始まりその後ヨーロッパ各地に広がったものです。湖水地方には当時の建築物が多く残されており、中でもブラックウェル館はその保存状態と設計の素晴らしさにおいて随一と言われています。遊覧船に乗ってのレイククルーズでは雄大な自然の景観を楽しみつつ、グラスミアやホークスヘッド、アンブルサイドといった町々に訪れることができます。湖の南にはヒル・トップという、ビアトリクス・ポターが晩年を過ごした農場がありナショナル・トラストによって公開されています。私費を投じてこの地方の環境保全に努めた彼女の意向に従ってなるべく当時の姿を残したまま保存されており、絵本の世界そのままを体験することが出来ます。