アイルランド モナスターボイスの観光・見所について

モナスターボイス

モナスターボイス

アイルランドのモナスターボイスは首都ダブリンの北に位置しています。ラウス州とミース州にかけて広がっており、ケルト以前からケルト後までの教会群など遺跡を見ることができるのでケルト文化について興味がある方は見逃せない観光地となっています。観光にはダブリン市内からのツアーバスが出ていますから、それに乗って移動するのが主流です。またじっくり回る場合にはダブリンでレンタカーを借りるという方法もあります。太陽信仰があったアイルランドでは、太陽と十字架を合わせた形の特殊な十字架が設置されています。古い教会ではそうした特殊な十字架を見ることができるため、他のヨーロッパ諸国とは違った文化を楽しむことができます。しかも景観保護のためあまり人の手が入っておらず、自然と広がってきた花畑も目を奪う美しさがあります。ケルト文化の特徴として模様に意味があるというものがあり、どの模様にどのような意味があるか、解説する観光用のパンフレットなどで勉強することでよりよく文化を理解することができるようになるでしょう。

見どころ

ハイクロスト呼ばれる十字架には、聖書の物語が刻まれています。そのためキリスト教に詳しい方にとっては非常に興味深い遺物になるでしょう。ペテロとパウロを従えているキリストの姿や、トマの不信の場面などがあり、その反対側にはモーゼやダヴィデなど旧約聖書の場面が刻まれています。狭い空間にたっぷりの情報を詰め込んだこのハイクロスは、まさにモナスターボイスの一番の見所となっているのです。ハイクロスの近くはランドタワーと呼ばれる塔があり、ここに現地の人々が立てこもってバイキングの侵略から身を守った経緯もあります。そして多数の墓石群は、非常に見所ある空間と言えるでしょう。日本の墓石と違いこのアイルランドの古い墓石はそれ自体が芸術品のように美しく、ただ眺めるだけで見とれてしまいそうになります。モナスターボイスの遺跡以外にも、周辺に広がる畑や放牧地は、アイルランドの豊かな文化を知ることができる美しさが残っています。放牧された動物たちを観察してみたり、また人々の働く姿を見ることで、田舎の生活というものを垣間見ることができるのです。これらの景色はバスツアーなどを利用すると車高が高いので遠くまで見渡すことができるでしょう。もちろんランドタワーに上ってみるということもできるため、タワーの中から地域を見渡してみることでアイルランドの空気感に触れることができます。歴史を勉強し、同時に現地の空気にまで触れられるモナスターボイスは、時間をかけて見回ってこそ価値を実感できるでしょう。