ノルウェー フロムの観光・見所について

フロム

フロム

ノルウェーには5大フィヨルドと呼ばれる雄大な観光地があることが知られていますが、フロムはそんなフィヨルドの周遊ルートにおける休憩地点になっている村です。
標高2メートルのフロムは、「険しい山の間にある小さい平地」という意味を持つ古代ノルウェー語に由来している通り、谷の間に人々が暮らす家々が点在する村で、標高866メートルに位置するミュールダール村と鉄道で繋がっています。この地はフロム鉄道における起点の駅で、ソグネフィヨルド観光を楽しむ人々の拠点として賑わっています。駅の周辺では土産物店や宿泊施設、レストランなどが集まり、フロム村とグドヴァンゲン村を繋いでいる世界遺産フェリーが発着する場所もすぐ近くにあるので、小さい地域ながら大変便利な場所です。
豊かな山々と美しいフィヨルドに包まれているフロム村は、大型クルーズ船や観光客を乗せたバスも往来するため、特に夏のシーズンになると大勢の旅人で活気に溢れます。

見どころ

フロム村とミュールダール村との間を結んでいるフロム鉄道は、ノルウェー国鉄が最高傑作と誇る山岳鉄道です。全長わずか20キロですが、路線の左右には、息を呑むほど美しい景色が広がる大変人気の高い鉄道で「世界で最も美しい鉄道の旅」と呼ばれているほどです。鉄道の途中、164メートルの高さにあるリョーアンネフォッセン滝を抜けると、迫力満点のショースフォッセン滝のところで、乗客に景観を楽しんでもらうためにわざわざ列車が5分停車します。絶好の撮影スポットとして人気が高く、ホームの前には全長93メートルの壮大な滝が現れます。滝の近くでは、妖精のような可憐なドレスを身にまとった女性が歌声を聴かせてくれるアトラクションを見ることも出来ます。
また、フロムには鉄道博物館があり、黄色の建物が観光客の目を引きます。この博物館では、鉄道の歴史にまつわる書類などが保管されています。入り口にあるショップではお土産を購入することもできます。当時使われていた機関車や、鉄道の道具も展示されているので、鉄道ファンには非常に魅力的な博物館です。
フロム村から30分ほど車で走ると、高台にステーガスタインという展望台が見えてきます。断崖絶壁になっている場所からフィヨルドに突き出るような形になっているので、アウルランフィヨルドの素晴らしい眺めと、村々の美しい風景を満喫することができます。
フロムには地ビールを堪能できるパブがあり、ノルウェーの伝統的な教会風の建物内にあるバーカウンターでできたての地ビールを楽しむことができます。