スペイン カタルーニャ音楽堂の観光・見所について

カタルーニャ音楽堂

カタルーニャ音楽堂

カタルーニャ音楽堂とはスペイン、バルセロナにある1905年から1908年に建設されたコンサートホールであり、1997年にサン・パウ病院と共にユネスコの世界遺産に登録されています。バルセロナというとガウディ作品で有名ですが、そのガウディと同年代のルイス・ドメネク・イ・モンタネールによって建設された「モデルニスモ」建築の代表作です。「モデルニスモ」とは1900年前後に流行った芸術様式で、フランス語では「アール・ヌーヴォー」と呼ばれる新しい芸術・文化運動のスタイルであり、またカタルーニャ独自のアイデンティティを確立しようという思想的運動の一面もありました。その特徴の1つは「華やかさ」であり、このカタルーニャ音楽堂はその特徴通りとても華やかで美しい建造物です。外観が美しいのはもちろん、内部はとても繊細な装飾が施され、現実を忘れてしまいそうな優雅さです。
またこの音楽堂の建設により、ドネメクは1909年にバルセロナ市から表彰を受けています。
1982年から1989年にかけて大規模な修復が行われ、現在でもコンサートホールとして利用されており、毎年50万人以上の人が交響曲や室内音楽、ジャズや伝統音楽のコンサート、フラメンコなどを楽しむために、この世界遺産を訪れています。バルセロナ市民だけではなく、観光客用のツアー付きコンサートなどもあり、世界遺産になっているコンサートホールという贅沢な空間での音楽を楽しむ事ができ、とても人気です。

カタルーニャ音楽堂1

見どころ

内部が圧倒的に美しいカタルーニャ音楽堂ですが、残念ながら自由見学はできず、内部を見るにはガイドツアーに申し込むか、コンサートを聴きに行くかのどちらかになります。コンサートはもちろん、ガイドツアーにも人数制限があり、事前に予約する必要があります。
時間に余裕がある方にお勧めなのはコンサートです。世界遺産でのコンサートは他ではなかなか経験することができず、建物内部の美しさと音楽の持つ力で忘れられない思い出になるはずです。コンサートのチケットは、日本の旅行代理店はもちろん、現地代理店、カタルーニャ音楽堂のホームページなどで予約する事ができます。コンサートのスケジュールを確認して、旅行の予定を組まれてはいかがでしょうか。
内部で圧倒的な存在感があるのがホール天井のスタンドグラスです。ブルーとゴールドを基調としたとても豪華絢爛な雰囲気です。天井にはスタンドグラスだけではなく、彫刻でできた花の装飾や、きらびやかなシャンデリアなど、360度どこを見渡しても美しく、圧倒されてしまいます。天井以外も壁や階段など細部にまで細かい装飾がされており、非日常的な空間を味わうことができます。
1階にはカフェがあり、こちらも豪華な空間となっているので、優雅にお茶やランチを楽しむ事ができます。このカフェは誰でも利用することができる為、ガイドツアー・コンサートに参加しなくとも内部の雰囲気を少しだけ味わうことができ、時間のない方にもお勧めです。