スイス パテック・フィリップ・ミュージアムの観光・見所について

パテック・フィリップ・ミュージアム

パテック・フィリップ・ミュージアム

パテック・フィリップ・ミュージアムとは19世紀からヨーロッパの時計作りをリードしてきた高級時計メーカー「パテック・フィリップ」の博物館であり、2001年に開館されました。スイスのジュネーブの中心地であるプランパレ地区に位置しています。
パテック・フィリップ・ミュージアムは元々1920年代から数多くの有名宝飾ブランドの工房となっていた場所であり、1975年にパテック・フィリップの社長であるフィリップ・シュテルンが購入し、製品を作る工場としていた場所です。その後に古い工場となったこの地を、木材や大理石、御影石などにこだわりを持ってミュージアムへと改装されています。
地下1階が受付となっており、地上4階までが展示室です。館内にはプロモーションビデオルームが設置され、およそ10分ほどのイントロダクション映画を鑑賞することができるほかに、いろいろな時計を見学することができます。開館時間は火曜日から金曜日までは14時から18時まで、土曜日は10時から18時までで、日曜日・月曜日・祝日は休館日となります。

見どころ

【1階部分】エントランスを入ってすぐ視界に飛び込んでくる、昔の工房が具体的に再現されている展示スペースは、400点以上もの機会や古い道具を見学することができるようになっています。アンティークな時計の修理工房もあるので職人技を見ることも可能となっています。
【4階部分】中央の大階段を上った4階には400冊を越える時計に関する書物などが集められた図書館があります。また、現社長の父であるヘンリー・シュテルンの仕事場が再現されています。他にもおよそ700点におよぶパテック・フィリップ社に関する資料が保存されています。
【3階部分】ヨーロッパの時計や自動人形付き懐中時計であるオートマタ、エナメルの懐中時計など16世紀から19世紀のおよそ500点のアンティークの時計が展示されていますので見ておきたいものです。なかでも、17世紀に作成された銃口に小鳥が仕掛けられたオートマタは現在でも動くものであり、当時の技術の高さを実際に感じることができます。
【2階部分】創業時から現代までのパテック・フィリップが世に送り出してきた数々の時計のモデルが展示されている場所です。
パテック・フィリップ・ミュージアムでは精密機械として時計が見られるだけでなく、芸術品としても楽しめる場所です。各ブースでは展示作品の説明DVDが流れ、このDVDは受付で販売されていますので興味をお持ちの方はどうぞ。なおナレーションがついていないこと、字幕は英語とフランス語となっていることは把握しておきましょう。雰囲気は確実に伝わりますのでお土産としては良いかもしれません。