イギリス ハロッズの観光・見所について

ハロッズ

ハロッズ

ハロッズはイギリスの首都ロンドン中心部のナイツブリッジ地区にあるイギリス最大の老舗高級百貨店です。日本では紅茶で知られていますが、もともとは紅茶を中心に扱う食品卸業としてスタートしました。
1834年に創業者であるチャールズ・ヘンリー・ハロッドがロンドン市内で食品卸業を始め、1849年には紅茶を中心に扱う食料品店を開店しました。その後息子であるチャールズ・ディグビー・ハロッドが店を継ぎ、取扱い品を次々と増やして小さな食料品店が百貨店へと華麗な変身を遂げていきます。ハロッズの顧客にはイギリス王室をはじめ、チャールズ・チャップリン、オスカー・ワイルド、ジークムント・フロイトなど各著名人が数多くいて、当時から現在に至るまでイギリスを代表する百貨店です。
ハロッズには有名な話がいくつかあります。まずは1989年イギリスで初めてのエスカレーターを設置したことです。当時の新聞は「魔法の絨毯のようだ」と報じロンドン中の話題となったそうです。
また紅茶に次いで有名なのがハロッズ・ベアと呼ばれるテディベアですが、ディズニーキャラクターとしても有名なくまのぷーさんのモデルが実はこのお人形なのです。1920年にイギリス人作家アラン・アレキサンダー・ミルンが息子のクリストファー・ロビン君の誕生日にハロッズ・ベアをプレゼントし、そのプレゼントを喜んだロビン君の様子を見てくまのぷーさんの絵本を描いたと言われています。
1975年には当時カルフォルニア州知事だったロナルド・レーガンが「象を届けてほしい」と注文し、本当に像を届けたというのも有名な話です。

見どころ

「あらゆる商品を、あらゆるお客様へ、あらゆる場所へ」というのがハロッズのモットーで、その言葉通りの商品の豊富さは有名ですが、特に食料品の種類の豊富さには驚かされます。1階に食料品を扱うフードホールがあり、紅茶やチョコレートの種類の多さは圧倒されるほどです。美しい缶に入った紅茶や、まるでジュエリーのようなチョコレートたちは見ているだけでも心躍ります。また様々な民族が暮らすロンドンらしく、世界各国のお惣菜、パンやお肉、シーフードと高級で質の良い食材が揃っています。
おもちゃ売り場も種類豊富で、子供用の高級車おもちゃ、大人の背丈ほどあるぬいぐるみ、ボードゲームなど世界中から集めたおもちゃが勢ぞろいし、子供だけではなく大人も楽しめる空間になっています。
観光客に特に人気なのがハロッズオリジナル商品のギフトコーナーです。まず出迎えてくれるのはお馴染みのハロッズ・ベア。大きいサイズのものから、キーホルダータイプの小さいものまであり、その衣装もそれぞれ違い、その種類の多さに選ぶのを迷ってしまうほどです。他にもイギリス女王や国旗をモチーフにしたお土産が人気で、いつも観光客で賑わっています。
ショッピング以外の見所はなんといっても「エジプシャン・ホール」です。ゴールドに輝くエスカレーターホールにはスフィクスの銅像があり、壁の装飾や大きな柱など、エジプトの古代都市をイメージした豪華な空間になっており、まるで異世界に足を踏み入れたような雰囲気を味わうことが出来ます。