=ブリティッシュロックの生きた歴史ここにあり= 数々の名曲の故郷 みゅうロンドン ブログ記事ページ

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    =ブリティッシュロックの生きた歴史ここにあり= 数々の名曲の故郷


    2020-02-04

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    英国の伝説的ロックバンドのシンガーの物語を描いた映画が一昨年日本でも公開され、日本でも大ヒット、一躍脚光をあびた映画のタイトルにもなった名曲、その生まれ故郷=ロック・フィールドスタジオがウェールズの羊の放牧地が広がるなだらかな丘陵の一角にあります。
     
     
     
     
    都会の喧騒、誘惑から遠く離れ、ため息が出るような美しい景色に抱かれ、素晴らしい音楽を創造するしかないであろうこんな環境が今日に至るまで、多くのロック、ポップスのビッグネームたち惹きつけてやまないのでしょう。
     
     
     
     
    きんとはりつめた朝の透明感ある空気、 小鳥のさえずり、遠くに聞こえる馬のいななき、崩れたレンガ塀や立ち木のたたずまい。
    このスタジオに滞在し、創作活動に打ち込んだアーティスト達をインスパイアしたであろう空気にしばし時の流れを忘れ、アーティストたちがここで過ごした日々にまるで迷い込んだような、不思議な感覚にとらわれます。
     
      
     
     
    こちらの建物は、もともとはのちに超高級車で有名なロールスロイスを立ち上げるチャールス・ロールスも子息に持つ、ランガトック卿が20世紀のはじめに購入、シャイヤ種という当地特産の馬の厩舎、品評会場として購入、その後1958年に現在のスタジオオーナーであるウォード家に購入されます。
    下のレンガ造りの建物はかつて厩舎、品評会場であった頃オフィスとして使われていた一角ですが、かの大ヒット映画の主人公が「あの名曲」の曲作りをここにこもってしていたという歴史的な場所です。
     
     
     
     
    そのオフィスの向かいに録音スタジオ別棟としても使われている建物、
    その屋根に風見鶏ならぬ風見馬がありますが、この風見馬が風に揺れる様子をみて、かの名曲の歌詞のエンディング、最後のフレーズをインスパイアされたといわれています。
    ' Any way the wind blows....'
     
     
     
     
    筆者がこちらのスタジオガイドツアーを特別な許可を得て実施した際、
    このスタジオの創始者であるキングスリー・ウォード氏とともにかの名曲の創作過程を説明。
    最後にその名曲をこの機材を使用して流したところ多くのお客様が感極まって、全員で合唱、参加者全員がひとつになったその瞬間にウォード 氏も思わず目をしばたたく、感動的なひとときを共有しました。
     
     
     
     
    キングスリー氏(ソファ右端)を支え続けてきたアン、ジル、リサ、アマンダ、そしてニック。
    彼女たち家族と家族同様のエンジニアの絆こそが名だたるアーティスト達を惹きつける魅力の源泉でもあるのでしょう。
     
     
     
     
    スタジオツアー実施の際に彼らから次々語られるひとつひとつのエピソードは、英国ロック、ポップファンには目を見張るような驚きの連続でした。
     
    今回のツアーは特別な許可を受けたうえで実施されたものですが、
    [みゅう]ではこんな彼らとの出会いを大切に、今後も英国の魅力のひとつとしての、ロック、ポップ文化をご紹介できるような可能性を今後も模索していきます
     
     
     
    *本ブログ記事及び画像は全て所有者の正式な許可を得て掲載しています。
     
     
     
    (TT)

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