ドイツ ウルム大聖堂の観光・見所について

ウルム大聖堂

ウルム大聖堂

世界的にも名高い観光名所であるウルム大聖堂は、ドイツのバーデンヴュルテンベルク州ウルムにその偉容を誇り、今日も多くの観光客を集めています。ルター派のヴュルテンベルク福音主義教会に所属しており、その蒼天を突かんばかりのゴシック様式の大聖堂は見る者を圧倒してやみません。尖塔まで計算に入れた高さは実に161.53メートルもあり、現在においてもその高さは教会堂建築の中では世界トップです。美しいウルムの街並みを見下ろせる展望台が設置されているのが141メートルの位置で、768段ある階段を使用して上って行くことも可能です。体力に自信のある方は是非挑戦してみて下さい。ウルム大聖堂が起工されたのはドイツ中世真っただ中の1377年で、最初は通常の教区教会堂として設計されましたが1392年に大聖堂としての変更がなされました。当時のウルムの繁栄と実力が教会建築に反映したと言えるでしょう。鐘塔が完成した1890年をもってウルム大聖堂は完成したとみなされています。

見どころ

ドイツ屈指の観光名所であるウルム大聖堂は建築が開始された14世紀から今日に至るまでウルムの街のシンボルであり、現在も街の人々の誇りです。幸いにも第二次世界大戦の時代に街の多くの建物が損傷を受けた際にも、ウルム大聖堂は被害を免れることが出来ました。現在のウルムの街は、訪れる人に戦後の再建の中で修復された歴史的建造物と斬新な現代建築が混在しつつも見事な調和をみせる魅惑的な都市景観を見せてくれます。勿論その中心に位置するのが「神の指」とも称されるウルム大聖堂です。大聖堂前のミュンスター広場は歴史の伝統を感じさせてくれる建物と未来志向の建築物が美しいハーモニーを奏でる不思議な場所で、訪れる観光客に心地よい刺激を与えてくれます。ウルムの街のあらゆる所から眺めることの出来るウルム大聖堂のシルエットも圧巻ですが、側まで近寄ってその外壁を間近で見ると、その卓越した技巧による透かし彫りに代表される細部に至るまで丁寧に施された装飾には感嘆の他ありません。正面玄関ホールの入り口では数多くの彫刻が目を楽しませてくれますが、天井部分の星を象ったリブも注目です。大聖堂の内部はゴシック時代に改修されたのですが、その際の計画変更の影響もあって異なるコンセプトのもとに内陣と外陣が建築されています。そのため大聖堂の内部空間は極めて強いインパクトを見る者に与えてくれます。内陣はゴシック様式によく見られる鋭い尖頭アーチで縁取られており、その奥の十字架と共に美しく神秘的な静寂に包まれています。また二重に存在する側廊も華やかで装飾的な天井で訪問客に人気です。大聖堂の名物768段の階段を上りきったさきから展望出来るウルムの街並みと悠然と流れるドナウ川の風景も見逃せません。また夜になってライトアップされる大聖堂の尖塔の幻想的美しさも必見です。