イギリス 大火記念塔の観光・見所について

大火記念塔

大火記念塔

大火記念塔はロンドン橋の北側にあり、地下鉄モニュメント駅からは徒歩1分、モニュメント・ストリートとフィッシュ・ストリートとの交差点に位置しています。ロンドン大火とは1666年にシティで起きた火事で、9月1日から4日間燃え続け、市内の9割近くの家屋が焼失ましたが記録に残る死者は5人でした。当時のシティは木造家屋が多く、道幅も大変狭かったため市民はなすすべなく、見ていることしかできませんでした。家屋の他、セント・ポール大聖堂などの教会も被害を受けました。この大火をきっかけにシティは煉瓦か石造りの建物でのみを建設するようになり、道幅の規定もできました。そして1671年から1677年にかけ、被害と復興を記念してクリストファー・レンの設計により石造で建てられたのが、この大火記念塔です。高さは61m(202フィート)で、この高さは記念塔が立っている位置から火元となったプディング・レーンのパン屋までの距離を表しています。

見どころ

シティを歩いて散策していると急に現れる高い塔が大火記念塔です。ロンドン大火は今の街並みとなるきっかけとなった出来事なので、ロンドンの歴史を語る上では、外すことのできない場所と言ってもいいでしょう。見どころは何と言っても48.7mの高さにある展望台です。311段の螺旋階段を上るとシティを360度見渡せ、タワーブリッジやセント・ポール大聖堂まで見ることができます。階段と展望台は大変狭いためカバンは預けて昇ります。頑張って展望台を登ったひとには、登りましたという「証明書」を発行してもらうことができます。実は大火記念塔は世界一の高さを誇る「支柱のない自立構造の石塔」です。他に台座の4面には消火活動した国王のレリーフや、大火や復興を記した説明やメダルが埋め込まれています。ぜひともじっくりと読んでみてほしいものです。また、少し離れて最上部を見上げると炎を模した大変美しい金の装飾があります。また東に61m離れたところには、火元のパン屋があったプディング・レーンが今でも残っています。