ドイツノイシュヴァンシュタイン城の観光・見所について

ノイシュヴァンシュタイン城

ノイシュヴァンシュタイン城はドイツの南部バイエルン州のシュバンガウの村に佇む城で、バイエルン国王ルートヴィッヒ2世が残した城です。現在、城が立っている台地には中世に築城された「前ホーエンシュバンガウ城」と「裏ホーエンシュバンガウ城」の2つの城址がありましたが、1868年にそれらは取り壊されその翌年に「新ホーエンシュバンガウ城（現在のノイシュバンシュタイン城）」の建設が着工されました。王はこの城の建築に莫大な資金を投入し、国民の前にも姿を見せず王位を奪われました。その王の死により城の工事はすべて中断され、1886年8月より一般公開されるようになりました。現在、ノイシュヴァンシュタイン城はバイエルン州政府の所有となっています。
城の名前は「Neu（ノイ）新しい」「Schwan(シュバン)白鳥」「Stein（シュタイン）石」という意味で、その名の通り、非常に美しい外観をしていて、世界的にも有名な城のため毎年多くの観光客がその姿を一目見ようと訪れています。
また、この城はドイツのヴュルツブルグからフュッセンまで続くロマンチック街道の最終地点に位置します。第2次世界大戦後にアメリカの将兵たちが家族とともにこの地方で盛んにバカンスを過ごしました。そこには、ヨーロッパとアメリカの文化の融合が見られ、また中世の街並みも今なお残されています。ノイシュヴァンシュタイン城と同じ村の高台にはルートヴィッヒ2世が幼少期から過ごしたホーエンシュバンガウ城があります。

見どころ

ノイシュヴァンシュタイン城の見どころはなんといってもその佇まいの美しさです。名のとおり白鳥のような美しさで、シンデレラ城のモデルとも言われるその姿を見るために、多くの観光客が世界中から訪れています。崖の上に建つ城のため、全景を見渡すのはヘリコプターに乗らない限りは難しくなっています。写真撮影スポットして有名なのはマリエン橋からで、ここから城の横からのアングルを収めることができます。
外観も素晴らしいですが、城の装飾も見どころがあります。ルートヴィッヒ2世は心酔していたワーグナーのオペラからイメージを得て城の装飾を施しました。その中でも素晴らしいのが「歌人の広場」です。ここは13世紀にヴァルトブルク城で詩人の歌合戦が行われたという史実をもとにしたオペラ「タンホイザー」をモチーフにしていていますが、その装飾はオペラの登場するものよりも豪華になっています。この広間を中心に城は建設されているほど、ルートヴィッヒ2世にとって思い入れの強い部屋なのです
もう一つの見どころは「玉座の広間」です。広さはそれほどでもありませんが、4階と5階が吹き抜けになっておりその輝かしい煌めきに圧倒されます。白い大理石の階段の上には象牙と黄金の玉座が設けられるはずが、王の死によって中断されてしまいました。中央の円天井からは豪華なシャンデリアが吊り下げられています。この巨大なシャンデリアは900kgもあり96本のろうそくが立ちます。

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