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REMAIN(残留)かLEAVE(離脱)か
英国のEU離脱の是非を問う国民投票が6月23日に行われ、翌24日に投票結果が発表、ご存知の通り約4ポイント差でLEAVE(離脱)となりました。英国は国民の意思でEUを離脱することになります。
英国のEU離脱の速報は、英国のみならず、ヨーロッパ、日本やアメリカなど世界規模で大きな影響を与えているのは承知の通りです。
EU加盟後の英国が抱えてきた諸問題が今回露呈した結果となったとのコメントをニュースで聞きますが、英国民の大半は「最終的にはREMAIN(残留)で落ち着くだろう」との大方の予想をしており、逆にこの結果に一番驚いているのは投票者自身かもしれません。離脱を喜ぶ声とともに先の見えない未来に不安を感じる声も聞こえます。
英国のEU離脱の結果を受け、英国内では国民投票のやり直しを求める声もあります。残留支持が多かったスコットランドでは、再び英国からの独立に向けての動きが出ており、イングランドでもEUとの関わりが特に強いロンドンでは、ロンドンのみ独立してEU加盟を模索する動きもあります。英国内でも予断が許しません。
英国は、どの国も経験したことのない世界を手探りで今後前へ進むことになるでしょう。ただこの国の人々の我慢強さと、時に発揮される柔軟性や社交性、そして外交的な行動力の強さは歴史が証明しており、EUそして世界との新しい関係を今後切り拓いていくと信じます。
(DoI)
英国のEU離脱
2016-06-26
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