ドイツ 聖ゼバルドゥス教会の観光・見所について

聖ゼバルドゥス教会

聖ゼバルドゥス教会

ドイツ南部に位置するバイエルン州ニュルンベルクは、現在でも中世の雰囲気を色濃く残す町として知られています。そのようなニュルンベルクの町の旧市街、中央広場からつながる通り沿いには、町のいたるところから目に入る、町のシンボル的な存在でもある、2本の尖塔が立った聖ゼバルドゥス教会があります。

1225年に着工後、幾度となく改築や増築が繰り返され、現在に至りました。ニュルンベルクの守護聖人であり、当時、病で苦しむ多くの人々を救ったとされ崇められていた聖ゼバルドゥスが祀られたペーター礼拝堂が、現在は聖ゼバルドゥス教会という名となって、町に残っています。もともと、聖ゼバルドゥス教会はカトリック教会でしたが、16世紀半ばにはプロテスタント教会として新たに歩みだしました。

ロマネスク様式の教会として作られ、現在は内陣などがゴシック様式に改装された造りをもつ建築スタイルが特徴的で、高く聳え立つ堂々とした建て構えと、内部で見られる様々な芸術で、ニュルンベルクを訪れる観光客の関心を集めている人気の観光スポットの一つとなっています。

見どころ

聖ゼバルドゥス教会は、ドイツの町ニュルンベルクの数ある教会の中でも最も古い教会と言われ、素晴らしい芸術の数々を見ることができる必見の観光スポッgの一つです。
天に向かって聳え立つ2本の尖塔を見上げながら教会内部に入ると、この教会の特徴的なゴシック様式の内陣や側廊を見ることができます。
最大の見どころは、教会内の中央祭壇にある聖ゼバルドゥスのお墓です。このお墓は、中央に聖ゼバルドゥスの棺が置かれ、それを囲むように青銅でつくられた柵が構えられています。この青銅の柵は、15世紀から16世紀頃にかけてニュルンベルクで活躍した彫刻家ペーター・フィッシャーによって作られたもので、後期ゴシック様式とルネサンス様式の2つの様式を取り入れた見ごたえのある必見の作品となっています。
また、墓碑のある祭壇には、中央には立体的に彫られた作品が、その左右には平面に描かれた絵画が三連祭壇画となって飾られているほか、中央祭壇の左右の壁に目を向けると、聖人たちを表した精緻な造りの彫刻を見ることができます。メインの華やかな祭壇とはまた異なった雰囲気をもつ石造りの祭壇でも、この三連祭壇画や貴重な彫刻の数々を目にすることができます。
身廊の左右の柱には、美しいステンドグラスに挟まれて置かれたパイプオルガンや、外から差し込む光を受けて美しく目に映る、冠を被ったマリア像が飾られていて、その美しい姿も、教会の見どころの一つとなっています。