ドイツ ツークシュピッツェの観光・見所について

ツークシュピッツェ

ツークシュピッツェ

ツークシュピッツェは、ドイツのガルミッシュ・パルテンキルヘンの南西部に位置する、海抜2962メートルのドイツ最高峰の山です。ツークシュピッツェには3つの氷河があり、そのうちの2つは、ドイツで最大のものです。
ツークシュピッツェに最初に登頂したのは、1820年8月27日、ジョセフ・ナウス、彼の調査アシスタントのマイヤー、山岳ガイドのヨハン・ゲオルク・タウシュルです。冬の登頂で最初に成功を収めたのは、1822年1月7日、F.キルガー、J.ツァメッツァー、H.シュバイガーです。
現在は、山頂へ続く3つのルートがあります。また、3つのケーブルカーが、山頂まで運行されています。
ツークシュピッツェは、気候帯では温帯に属し、偏西風が吹いています。アルプスにおける、偏西風に対する最も高い障害物として、ツークシュピッツェは過酷な気候に晒されています。湿った空気の重みによる大雨を防ぐアルプスの北のバリアとして効果を現しています。

ツークシュピッツェ1

見どころ

ドイツのガルミッシュ・パルテンキルヘンにそびえるツークシュピッツェの見どころは、どこから見ても美しい、360度のパノラマです。尖った岩と氷が地平線まで続き、その上に空が広がっています。天気の良い日には、アルプスで最高峰のグロースグロックナー山、ヴィルトシュピッツェ山、オルトレス山、ヴェルニーナ山を含む、ドイツ・オーストリア・イタリア・スイスの400の山々を見渡すことができます。
標高によって変化する様々な植物を観察できるのも見どころの一つとなっています。特に、ウェッターステインワルドのように、日蔭が多く湿った北斜面は、バラエティに富んだ植物が育つ環境です。標高の低い森林には、モミ、スイカズラ、カラマツソウ、クワガタソウなどが育っています。
また、ツークシュピッツェに生息する生物に出くわすのも、楽しみなイベントです。山の南側は、シャモアやマーモットの生息地となっており、山頂付近では、キバシガラスの姿が頻繁に見られます。標高の低い場所では、雪うさぎやヨーロッパヤマネが姿を現します。
そして、ホーレンタルフェーナー氷河、北シュニーフェーナー氷河、南シュニーフェーナー氷河の3つの氷河も、多くの人が訪れる見どころとなっています。
冬場はスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツ、夏場は登山やハイキングなど、自然を満喫できるアクティビティも盛んです。山小屋なども建てられているので、ハイキングでは休憩しながら、1日から2日で山頂までたどり着けます。