スペイン アルカサルデセゴビアの観光・見所について

アルカサルデセゴビア

アルカサルデセゴビア

アルカサル・デ・セゴビアは、スペインのセゴビアにあるお城で、ディズニー映画の白雪姫のお城のモデルとされたことでも知られています。グアダラマ山脈に近い、2つの川の合流地点の上流にある岩の上にそびえています。船の船首のような、美しいフォルムのため、スペインで最も特徴的なお城の一つに数えられています。アルカサルデセゴビアはもともとは要塞として建設されましたが、王宮、州立刑務所、王立砲兵大学、陸軍士官学校としての役割も備えています。現在は、博物館や軍事文書保管所として使用されています。
アルカサルデセゴビア形状は、アルフォンソ8世の治世まで知られていませんでしたが、文書により、木製の柵があったことが解っています。中世を通じて、カスティーリャ王国の君主のお気に入りの居城の一つであり、王国の防御のための重要な要塞でした。トラスタマラの治世において、現在のアルカサルデセゴビアの多くを構成する大規模な拡張が行われました。

アルカサルデセゴビア1 アルカサルデセゴビア2

見どころ

スペインのセゴビアにあるアルカサル・デ・セゴビアの見どころは、外観と同じく完璧な装飾が施された素晴らしいインテリアです。部屋のほとんどは、繊細なトレーサリーや垂れ下がり式のオーナメントなど、アルハンブラ様式で装飾されており、14世紀のキリスト教支配の時代において、アラビア人労働者によって作られたものです。多くの場所で、カスティーリャ王の王冠が、ラテン語のモットーとともにコーランの引用句が書かているのが見られます。
オリジナルのインテリアは、1862年の火災で大きなダメージを受け、部分的な修復が行われました。注目すべき部屋は、たくさんの芸術品を所蔵するアヒメセスの間です。王の間では、ペラーヨからカスティーリャ女王フアナまで、スペインのすべての王と女王の肖像画が壁に飾られています。その他、精巧に作られた銀の彫像や、金のプレートで天井部分が囲まれるなど、素晴らしい装飾が施されています。イスラム様式の天井は火災で焼失してしまったため、現在みられるものは、近世になって作られた精巧なレプリカです。
また、目を引く建物としては、1300年代に基礎が建てられたフアン二世の塔があります。マッチ箱を建てたような形の幾何学的な建物で、高さは80メートル以上もあります。アーチ形の窓が特徴的で、アラビア様式の影響が見られます。そして、156段の階段を登り塔の上までたどり着くと、眼下に広がるスペインののどかな風景が楽しめます。