フランス シャガール美術館の観光・見所について

シャガール美術館

シャガール美術館

シャガール美術館があるフランスのニースは、南フランスのコートダジュール地方に位置します。「紺碧の海岸」を意味するコート・ダジュールは地中海に面し、その温暖で穏やかな気候から、夏は海水浴場、冬は暖かさを求めて世界中から観光客が集まります。古くはイタリアの王国として栄えた街のため、イタリアの旧市街の街並みやローマ時代の遺跡が残されています。歴史と情緒溢れる雰囲気に魅了された芸術家も多く、20世紀初頭に活躍した画家間マルク・シャガールもその一人です。彼は、第二次世界大戦でアメリカへ亡命しましたがその後パリへ移り住み、南フランスへの永住を決意し創作活動を続けました。シャガール美術館はニースの高級住宅街の中に佇む落ち着きのある美術館で、中には17点の油絵から構成される「聖書のメッセージ」と題された旧約聖書を題材にした超大作があります。

見どころ

フランスのニースにあるシャガール美術館の見どころはまずその佇まい。決して大きくはない建物ですが、高級住宅街の中で美しく静かに佇むその姿と整備された緑の広がる庭園に癒されます。シャガール美術館には約200点もの彼の作品が展示されています。シャガールが作り出す青色は別名「シャガール・ブルー」と呼ばれ、その美しさと幻想的な世界に引き込まれることは間違いないでしょう。実際に訪れてみるとその世界観と色彩の美しさに目を奪われます。数ある作品展示の中でも、17点の油絵から構成される「聖書のメッセージ」と題された超大作は、20年余りの時間を費やして描かれた傑作です。これは、フランス国家に寄贈されたものでしたが、当時の文化大臣でシャガールと親交のあったマルローが国立美術館の建設を推進し、この美術館に展示されることになりました。絵画の他にも、シャガールが晩年ライフワークとして取り組んだステンドグラスも展示されており、こちらも光と色彩が見事で幻想的な世界を楽しむことができます。日本語オーディオガイドを借りることができ、作品の解説を聞きながら鑑賞ができます。美術館の館内にはカフェがあり、作品を楽しんだ後にその余韻に浸りながら心地の良い時間が過ごせます。