フランス カルカッソンヌの観光・見所について

カルカッソンヌ

カルカッソンヌ

カルカッソンヌは、ラングドック・ルシヨン地域のオード県にある、要塞化されたフランスの町です。新石器時代以来、人類が居住しており、大西洋と地中海、フランス中央高地とピレネー山脈を結ぶ2つの動線の軸となる、オード川の平地に位置しています。その戦略的な重要性は、古代ローマ人に早くから認識されており、西ローマ帝国が終焉するまでこの町に居を定めていました。5世紀になると、町を見つけた西ゴート族が占拠しました。また、貿易の要所としても栄え、1659年にピレネー条約が結ばれるまで、支配者によって次々と防御設備が建てられました。町は1857年に建築家であり理論家でもあるウジェーニ・エマニュエル・ヴィオレ・リュ・デュクによって再築された中世の要塞である、「歴史的城塞都市カルカッソンヌ」として有名で、1997年には、ユネスコの世界遺産に登録されました。そのため、観光もカルカッソンヌの大きな財源となっていますが、製造業やワインの生産も重要な経済セクターです。

カルカッソンヌ1

見どころ

カルカッソンヌの要塞都市は、2つの外壁と53の塔、バービカンによって構成されています。城の周りには濠があり、跳ね橋によって城内に入場する造りになっています。外壁は、長い年月をかけて作られており、一部分は古代ローマ時代に作られたもので、赤煉瓦のレイヤーに、浅い勾配のテラコッタタイルの屋根のある塔など、中世時代に作られた外壁とは大きな違いがあります。また、塔の一つは、13世紀にカトリックの異端審問所として使用されており、現代においても異端審問塔として知られています。もう一つの橋のマレンゴ橋は、ミディ運河にかかり、鉄道の駅へのアクセスを提供しています。キャバイエ湖はレクリエーションのために作られた人口の湖で、カルカッソンヌの町の中心から徒歩5分の場所にあります。その他の見どころとしては、フランスの史跡に指定されているセント・ナゼールのバジリカ、13世紀に建てられ、戦争で破壊された後要塞化して再建されたカルカッソンヌ・カテドラル、セントビンセント教会があります。また、カルカッソンヌのエンターテイメントにおいては、ラグビーの試合が盛んです。収容人数が11000人の多目的スタジアムのスタッド・ダルベール・ドメクでは、ラグビーの試合が行われるほか、様々なイベントが開催されています。また、スタジアムの外には、ラグビーユニオンの選手として大活躍した、アルベール・ドメクのブロンズ像が建てられています。