ドイツ ノイエピナコテークの観光・見所について

ノイエピナコテーク

ノイエピナコテーク

ドイツ南部に位置するバイエルン州最大の都市ミュンヘンにあるノイエピナコテークは、バイエルン王国の国王であったルートヴィヒ1世によって作られた美術館です。ビール、サッカー、古城など観光に富んだドイツの中でも、芸術的な見どころが充実した町の一つであるミュンヘンには、たくさんの美術館があります。特に、ギリシア語で、「絵画を収蔵しておく場所」という意味を持つ「ピナコテーク」が名に付いた3つの美術館があるこのエリアは観光客からも人気です。美術館エリア内には、芝生の公園もあり、憩いの場所にもなっています。3つの美術館のうち、世界最古級の公共美術館アルテピナコテークや20世紀から21世紀の現代アートが展示されているピナコテークデモデルネに対して、ノイエピナコテークには、18世紀後半から20世紀初期の近代作品が展示されています。特に、フランスの印象派、ドイツのロマン派やナザレ派の画家たちによる作品が多く展示されています。

見どころ

ミュンヘンの人気の観光地エリアの一つ、ピナコテーク地区には、時代に沿って分かれた趣向の異なる3つの美術館があります。ミュンヘン中央駅にも近く、また、3つの美術館それぞれも近接しているため、美術館巡りにも便利な立地となっています。この3つの美術館のうち、近代作品が展示されているノイエピナコテークでは、絵画を鑑賞できるフロアが全て1つのフロアに広がっていて、鑑賞しやすい構造になっています。また、天井には大きな窓があるため、とても明るい室内となっている上、フラッシュを使用しないことを条件に写真撮影も許可されています。館内には、「近代絵画の父」と呼ばれたポール・セザンヌや、「光の画家」とも言われたクロード・モネ、更にフィンセント・ファン・ゴッホや、ポール・ゴーギャンなど、時代を代表する錚錚たる画家たちの作品が展示されています。また、ドイツを代表するロマン派の画家カスパー・ダーヴィト・フリードリヒや、印象派の画家マックス・リーバーマンなどの作品も見ることができます。数ある作品の中でも特に必見の作品が、フランス後期印象派のゴッホによる1888年の「ひまわり」です。いわずと知れたゴッホの代表作の一つですが、この名作をここではじっくりと鑑賞することができます。また、フランス印象派のモネによる1915年の「睡蓮」やポスト印象派のセザンヌの「自画像」、同じくポスト印象派の画家ゴーギャンの1896年作「神の子」なども必見です。設立者でもある「ルートヴィヒ1世の「あらゆる芸術作品は、万人の目に触れなければならない」という考えのとおり、貴重な芸術作品の数々が、訪問者たちに開かれた、ミュンヘンの人気の美術館の一つとなっています。