ドイツ フラウエン教会の観光・見所について

フラウエン教会

フラウエン教会

ドイツ、バイエルン州の中で2番目に大きいニュルンベルクは、周りを全長約5キロの城壁に囲まれた、中世の面影を残すロマンティックな街で、クリスマス3大マーケットが開催される街として有名です。東西にペグニッツ川が流れ、南側の中央駅から城壁の中、旧市街に入ると、北の高台には古城カイザーブルクがそびえています。城壁の中央に位置する中央広場では、青空市場が毎日開かれて賑わいを見せるほか、その広場に面したフラウエン教会の仕掛け時計と、願いが叶うという言い伝えのある美しの泉は、ここニュルンベルクの観光の目玉となっています。第二次世界大戦中には街の90パーセントほどが被害を受け壊滅状態となりましたが、再建された今では、レンガ色の街並みが美しく、ゆるやかな石畳に教会とお城、古城街道と呼ぶにふさわしい街へとよみがえりました。また、第二次大戦後にナチスの幹部たちが裁かれた裁判所や、ナチスの未完成の施設なども、当時を知る資料と共に展示され、公開されています。

見どころ

ニュルンベルク旧市街の中央広場に面するフラウエン教会。この教会は、神聖ローマ帝国の皇帝カール4世が建設を命じたもので、仕掛け時計「メンラインラウフェン」(直訳すると「走る小人」)には、そのカール4世と7人の選帝侯が登場します。カール4世の周りを7人の選帝侯が回って皇帝に挨拶をするという仕掛けで、毎日正午になるとこの仕掛け時計がおもちゃの街にふさわしく可愛らしく素朴な雰囲気で見物客を楽しませてくれます。教会の内部も、祭壇のステンドグラスやマリア像、壁の彫刻など、自由に拝観することが可能です。そのフラウエン教会のすぐ近くには、美しの泉があります。約40体の像が飾られた17メートル程の塔で、その豪華な塔を囲む鉄柵の1箇所に、鉄の輪っかがはめられています。それを3回まわして願い事をし、それを誰にも打ち明けずにいれば願いが叶うという言い伝えがあります。ドイツの城塞都市としての面影を色濃く残す古城カイザーブルクも見逃せません。カイザー「王」ブルク「お城」と言うだけあり、神聖ローマ帝国の皇帝が実際に居城として住んだお城で、内部はガイドツアーで見学することが出来るようになっています。二重構造の礼拝堂や、60メートルもあるという深井戸等があり、ガイドツアーの時間がなくても、お城に上ったここからの眺めは街を一望でき、一見の価値ありです。また、ニュルンベルクの中心部に建っている聖ローレンツ教会、ここは左右対称の2本の高い尖塔が印象的な教会で、教会内部の天蓋から吊るされた受胎告知のレリーフや、美しいステンドグラス、聖体安置塔なども、見どころの一つです。