イタリア モデナの大聖堂、トッレチヴィカ及びグランデ広場の観光・見所について

モデナの大聖堂、トッレチヴィカ及びグランデ広場

モデナの大聖堂、トッレチヴィカ及びグランデ広場

モデナはイタリアの北部のエミリアロマーニャ州、ボローニャの北西40キロのところにあります。エミリア街道の中心にあたり、古代ローマ時代から産業・交通において重要な拠点となりました。モデナで最も重要な建造物のひとつに、モデナの大聖堂があげられます。4世紀の司教サン・ジミニャーノを讃え、12世紀に建造されました。1997年にはトッレチヴィカと呼ばれる鐘楼、グランデ広場とともにイタリアの世界遺産(文化遺産)にも認定されています。この大聖堂は、建築家ランフランコと彫刻家ヴィリイェルモという二人の偉大な芸術家によって作られ、12世紀初期のロマネスク時代を代表する傑作です。エミリア街道沿はパルマの生ハム、ボローニャのサラミなど食の名産が豊富で美食の街道としても知られていますが、モデナはバルサミコ発祥の地としても知られ、重要な世界遺産「モデナの大聖堂、トッレチヴィカ及びグランデ広場」とともにその名を有名にしています。

モデナの大聖堂、トッレチヴィカ及びグランデ広場1

見どころ

「モデナの大聖堂、トッレチヴィカ及びグランデ広場」はそれらすべてが世界遺産に認定されてる、モデナへきたら外せない観光スポットです。大聖堂はのファザードは、3つに分割され、装飾の施された3つの扉口、3連の窓がある回廊、13世紀ゴシック様式のバラ窓があり、彫刻家グリエルモ・ダ・モデナによるレリーフ(浮き彫り)は有名です。他にもヴィリジェルモによる「創世記」や、ゴシックの扉口に施されたアゴスティーノ・ディ・ドゥッチョの「聖ゲミニアヌスの生涯」、アンセルモ・ダ・カンピオーネによる受難図など、数々のレリーフの傑作があります。またモデナ出身の偉大なテノール歌手、ルチアーノ・パバロッティの葬儀が行われた場所としても有名です。その背後に見えるギルランディーナという愛称で親しまれる白大理石の鐘楼がトッレチヴィカです。こちらの内部も精密で美しいレリーフによって装飾され、大聖堂の奥にスラリと伸びるその景観はとても美しく、前にひろがるグランデ広場から見上げるその姿は絶好の撮影スポットとなっています。またトッレチヴィカは上に上ることができ、モデナの街並みを眺めることができます。赤茶色の統一された屋根に、様々な色に彩られた壁の建物が並び、どこかほっとする温かみのある景観となっています。モデナの大聖堂はイタリアの歴史的に見てとても重要な建築物ですが、広場にはカフェやレストランが広がり賑やかで、生活の一部として現在も市民に愛されている様子が伺えます。