フランス ベルサイユ宮殿の観光・見所について

ベルサイユ宮殿

ベルサイユ宮殿

ベルサイユ宮殿はフランスのパリから南西に離れたイヴリーヌ県のベルサイユ地域に建てられている世界的に有名な宮殿です。
太陽王と呼ばれ、ブルボン朝の最盛期を築いたルイ14世によって建てられた宮殿として知られています。
建造物としての機能性だけでなく、絵画や彫刻などを含めた様々な要素で空間を構築する、この時代の特徴ともなっているバロック様式建築技法が取られています。建物はバロック建築の第一人者として知られているジュール・アルドゥアン=マンサールとルイ14世の第一画家として使えていたシャルル・ルブランによって設計が行われました。建設には2万人から3万人近い労力が欠けられており、特に川などが流れておらず、水が無かった同地に水を引き入れた作られた噴水庭園部分にはベルサイユ宮殿全体の中でも最も多くの人出がかけられたとされています。
最初の建設が行われた1620年代から100年以上後の18世紀の後半ごろまで増築や改築が繰り返されて、現在のベルサイユ宮殿の形となっています。宮殿は大きくメインとなるベルサイユ宮殿、離宮の大トリアノン宮殿、ジャックザンジュ=ガブリエルが設計し、ポンパドゥール夫人の為に建てられた小トリアノン宮殿、そして噴水庭園に分けてみる事が出来ます。
なお、絶対王政を象徴する建造物という歴史的な価値や文化的、芸術的な価値が評価され、1979年にはユネスコの世界文化遺産にも登録がされています。

ベルサイユ宮殿1 ベルサイユ宮殿2

見どころ

ベルサイユ宮殿は世界文化遺産にも登録されており、フランス観光の目玉スポットとして扱われることが多く、フランスを観光で訪れた際には多くの観光客がこの地を訪れます。
パリから電車でおよそ30分前後という好立地もあり、滞在時間が短いという方でも日帰り、あるいは半日で観光が出来ます。
このベルサイユ宮殿の見どころは大きく2つあります。
1つはバロック建築の第一人者、ジュール・アルドゥアン=マンスールによって作られたバロック建築の最高傑作とも称される宮殿の造形美です。細かな所にも複雑な模様や豪華な装飾が施されているなど見る者を圧倒します。また、広大な内部には鏡の間というベルサイユ宮殿を象徴する回廊が作られており、ドイツ皇帝の即位式や第一次世界大戦後の停戦の調印式なども行われた場所となっています。
そして、2つ目の見どころが噴水庭園です。ただ単に噴水がある庭園が造られているのではなく、広大な規模の敷地の庭園の中には数々の美術品が配置されており、それらを眺めながら散策をする事が出来ます。また、周囲には遮るものも無く、とても見晴らしが良いので、晴れた日などには庭園の緑と空の青がとても素晴らしい景色を生み出します。更に、噴水広場では噴水を使ったショーも行われるなど違った楽しみ方も出来ます。家族連れなどで行く場合、美術館巡りに飽きてしまった子供などには最適なショーと言えます。
この様にベルサイユ宮殿はバロック建築の造形美を楽しむ事が出来るエリアと緑豊かで景色も綺麗な庭園エリアそれぞれの楽しみ方が出来る様になっています。