フィンランド タンペレの観光・見所について

タンペレ

タンペレ

フィンランドで二番目に大きな都市がタンペレで、人口は20万人を超えます。
気候は湿度が高い大陸性気候と、冬の寒さが厳しい亜寒帯気候のちょうど中間あたりで、冬は寒さが厳しく11月から4月まで雪が積もります。1月2月は平均最高気温もマイナスになるため、しっかりとした防寒具が必要です。夏は短いながらも最高気温が20度ほどと過ごしやすく、観光客が多くなります。
首都ヘルシンキから列車で一時間半ほどで到着できるため、ヘルシンキをベースにした日帰り旅行先としても人気です。タンペレは街のすぐ近くに豊かな森や湖が広がります。これはこの街の成り立ちがナシ湖とピュハ湖の二つの湖の間の土地を開拓してできたからで、周囲に豊かな水があることから、水力を利用した電力を活用して紡績業や皮革業などの工業が盛んです。豊かな自然と対照的に街のそこかしこには、歴史を感じさせる煉瓦造りの工場があり、フィンランドでも最古で最大の工業都市です。

見どころ

【手漕ぎボートやクルーズ】タンペレは大きな二つの湖と、何千年もかけて徐々に後退していった氷河によって形成された海岸線を持つ水資源に恵まれた街です。陸地から見るだけではなく、水上から眺めるタンペレの街は、古い煉瓦造りの工場が美しい眺めです。
【タンペレ大聖堂】駅から徒歩5分で石造りの壁と赤い屋根が特徴的な大聖堂に到着します。有名な建築家、ラルス・ソンクが設計し、当時流行したナショナルロマン様式(自らの民族や国家などのアイデンティティーを意識した自国色のつよい美術や音楽、建築のこと)の名建築です。これはフィンランドがスェーデンやロシアなど他国に支配された長い歴史を持つことが関係しています。内部にはヒューゴ・ジンペリが描いたフレスコ画で飾られます。蛇や骸骨をモチーフにした一風変わった絵が印象的です。
【カレヴァ教会】大聖堂とは一転、コンクリート造りの一見すると何かのモニュメントのような教会です。
【ムーミン谷博物館】日本でも大人気のキャラクター、ムーミンはフィンランド生まれです。原作者トーベ・ヤンソンの原画や、ムーミン谷を再現したジオラマが飾られます。市内にはムーミングッズを売る店もたくさんあり、フィンランドでも大変愛されているキャラクターです。
【フェイレイソン地区】フィンランドのテキスタイルブランド、フェイレイソンの古い工場跡地を利用した複合アミューズメント施設です。レストランやカフェの他に、スパイ博物館などユニークな施設もあります。